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Introduction of an artist(アーティスト紹介)
画家人物像

ポントルモ Pontormo
1494-1556 | イタリア | マニエリスム

ロッソ・フィオレンティーノと並びマニエリスム第一世代を代表する画家。活躍は初期にローマに旅行した他、殆どフィレンツェを拠点とした。すでにルネサンスの中心人物であったレオナルド・ダ・ヴィンチアンドレア・デル・サルトなどの工房で修行時代を過ごすが、画家自身はミケランジェロやドイツルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーの影響を強く受けていたと研究されている。引き伸ばされた人体や人為的な衣文表現、非現実的な色彩、合理性を放棄した空間の使用など、反古典主義傾向が顕著にみられる。大貴族メディチ家にも重用されていた画家は、同家別荘の装飾壁画や一族の肖像画など、宗教画以外の作品も数多く残し、晩年には特異的な日記を残していることが知られ、弟子であったブロンズィーノの名が多数記されている。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
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聖ヨセフ伝 (Storie di san Giuseppe) 1515-1518年頃
35×142cm他 | 油彩・板 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

アンドレア・デル・サルトの工房に入り修行をしていたポントルモの、その独特で際立った個性が表れる最も初期の作品のひとつで、同画家の代表作でもある『聖ヨセフ伝』。主題は旧約聖書に登場するユダヤの族長ヤコブの11子である≪ヨセフ≫の生涯を描いたもので、ピエル・フランチェスコ・ボルケレーニの依頼により、デル・サルト、グラナッチ、バッキアッカなど当時の流行画家との競作によって全14点から制作された。制作年にまだ議論の余地が残されるなど、現在も研究は続けられているが、ポントルモが手がけた4点(兄弟から逃れるヨセフポテパルに売られるヨセフ料理長の処刑と給仕長の赦免エジプトのセヨフ)は他の画家の作品と比べても、構想、空間構成、人物写実、色彩など、特に大きな個性を残している。

関連:兄弟から逃れるヨセフ(a)
関連:兄弟から逃れるヨセフ(b)

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【全体図】
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糸紡ぎの籠を持つ女性 (Ritratto di dama) 1516年
76×54cm | Oil on panel | フィレンツェ,ウフィツィ美術館

この時代を代表する画家であったポントルモ制作による肖像画の最も初期の作品である『糸紡ぎの籠を持つ女性』。本作は長い間、画家の師であるアンドレア・デル・サルトの作とされてきたが、レオナルド・ダ・ヴィンチの手法≪スフマート(ぼかし技法)≫の筆致や深く描かれた眼窩、構図や対象人物の風貌などポントルモ的な特徴が顕著であることから、今日では同画家の作品として位置付けられている。また肖像画上の形態を考えると、本作はラファエロが描いた屈指の肖像画『ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ)』を手本としたものと研究されている。

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聖母子と聖人たち(プッチ祭壇画)
(Madonna con il Bambino e santi) 1518年
214×185cm | 油彩・板 | サン・ミケーレ・ヴィズドミニ聖堂

当時のフィレンツェ市行政長官、フランチェスコ・ディ・ジョヴァンニ・プッチの注文により制作されたことからプッチ祭壇画とも呼ばれる、ポントルモ初期の代表的な作品のひとつ『聖母子と聖人たち』。玉座の聖母子を中心に福音書記者聖ヨハネ、聖ヨセフ、洗礼者聖ヨハネ、聖フランチェスコ、聖ヤコブなど諸聖人や天使を配した本作は、アンドレア・デル・サルトの下で修行していたポントルモが独立し、その独特な画風が確立された作品として、ポントルモを研究する上での重要な作品でもある。はにかみを思わせる慎ましい笑みを浮かべる聖母を頂点に、諸聖人を三角形に配する構図は、フラ・バルトロメオの作品『聖母子と6人の聖人』など、先人の影響と受けたものと考えられている。また本作の表現からはレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響と見られる心理的な性格やスフマートの技法も確認されている。なお画面右端に描かれる一二人の息子たちはイスラエル十二部族の祖とされる聖ヤコブ像はポントルモの自画像とも云われている。

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聖母子と2聖人 (Madonna con il Bambino e due santi)
1522年頃 | 72×60cm | Oil on panel | ウフィツィ美術館

現在もポントルモによる作品か議論されているが、今のところ同画家の手によるものとされているウフィツィ美術館所蔵の『聖母子と2聖人』。色褪せの侵攻は否めないが、強い色彩同士のコントラストと典型を成す構図によって生まれる、古典的な調和の崩壊がポントルモ作品とされる所以のひとつである。様式的に見ると非常に古典的構図によって描かれる玉座の聖母マリアと幼子イエスの姿。しかし配される人物の姿勢、視線、身振りや表情によって示唆される意味が、それまでの様式美や古典的表現を開放している。また本作中に描かれる2天使は同時期に活躍していたロッソ・フィオレンティーノの作品『玉座の聖母子と4人の聖人』中下部に配される天使像の類似点も注目されている。

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エマオの晩餐 (Cena in Emaus) 1525年
230×170cm | Oil on canvas | フィレンツェ,ウフィツィ美術館

ガルッツォのカルトゥジオ会修道院の回廊に描いた代表作『キリストの受難』を完成させた後、同会の祭壇画を手がける。それがこの『エマオの晩餐』である。復活したキリストがエルサレム近郊のエマオの町で、2人の弟子の前に姿を現した場面を描く≪エマオの晩餐≫を主題とする本作は、前記したフレスコ画『キリストの受難』に続く作品としても同画家の最も著名な作品のひとつとなった。また本作の最も印象的な部分のひとつである画面上中央部分に描かれている≪神の目(神の目とは万物の父なる存在である主を指し、ここでは復活したイエスが主(神)の子であると同時に、同なる存在へ昇華したことを示す。)≫は、同作品の模写をおこなったエンポリという画家(1551-1640年)によって後捕されたものであると研究されている。イエスが中央でパンを割く部分は同じだが、通常≪エマオの晩餐≫を主題に描く場合では、3人の男が夕食卓についている場面を描くことが多く、パンとぶどう酒はキリストの十字架の死を表しているとされ、パンは信者の為に十字架上で刑に服したイエスのからだを象徴し、イエスの弟子である聖パウロは後に『これはあなたがたのための、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい』とイエスの言葉を伝えている。

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十字架降下 (Deposizione)
1525-1528年頃 | 313×192cm | Oil on panel
サンタ・フェリチタ聖堂カッポーニ家礼拝堂,フィレンツェ

フィレンツェのサンタ・フェリチタ聖堂礼拝堂の祭壇を飾る、ポントルモの最も偉大な画業のひとつであるマニエリスム様式の傑作『十字架降下』。本作は、元々、初期ルネサンス期の建築家フィリポ・ブルネレスキの設計によるバルバドーリ家所有の礼拝堂であったものの、後にカッポーニ家が購入し、当事名を上げつつあったポントルモにその装飾が依頼され描かれた作品群のひとつである。この作品群は、半球形の丸天井に描かれる父なる神とイサクを始めとする4人の族長(旧約聖書の登場人物)、四福音書記者受胎告知、そして名高い『十字架降下』からの構成とされているが、丸天井部分は18世紀に別の天井と取り替えられたため現在は消失している。しかしながらこの『十字架降下』は、洗練性された構想、軽やかに均整を保つ人物配置、色彩の豊かさなど特筆すべき点が実に多い。また身体を委ねるイエスはミケランジェロの彫刻ピエタで用いられた表現を彷彿とさせるなど、ポントルモはミケランジェロの影響を受けていたとされているほか、聖母マリアや十字架から降ろされるイエスを始めとする登場人物の構成は、軽やかにリズムと均整を保ちながら、画面をダイナミックに演出している。

関連:四福音書記者(福音書記者聖マルコ、聖マタイ、聖ヨハネ、聖ルカ)
関連:受胎告知

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聖母のエリサベツ訪問 (Visitazione) 1528-29年
202×156cm | Oil on panel | サン・ミケーレ聖堂

フィレンツェはカルミニャーノ、サン・ミケーレ聖堂に所蔵されるマニエリスム第一世代を代表する画家ポントルモの代表的な作品『聖母のエリサベツ訪問』。「御訪問」とも呼ばれる、聖胎した聖母マリアが従姉のエリサベツを訪問した場面を描いた≪聖母のエリサベツ訪問≫を主題とした本作は、ドイツルネサンスの巨匠アルブレヒト・デューラーが手がけた版画『四人の魔女』から構図の構想を得て制作された。また本作は協会内部入り口から右手二番目の祭壇上に保存され、17世紀の装飾枠で縁取られており、画家は本作を描くために習作も残している。

関連:デューラー作 四人の魔女

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ヴィーナスとキューピッド (Venere e cupido) 1532-34年頃
128×197cm | 油彩・板 | アカデミア美術館(フィレンツェ)

ポントルモの代表的な寓意画とされる、この『ヴィーナスとキューピッド』。肉体の表現や構図などミケランジェロの素描に基づき制作された本作の主題は、題名の意味するものと同様に≪愛と美≫で、ミケランジェロの友人であったバルトロメオ・ベッティーニの為に制作されるが、その後、公爵アレッサンドロ・デ・メディチが所蔵することとなった。また本作はかねてからポントルモの真筆であるか、その真贋において議論が重ねられてきたものの現在ではポントルモの作品として研究者の意見はほぼ一致している。ヴィーナス、そしてキューピッドは愛や美、豊潤の意味する寓意とされており、特に美の女神ヴィーナスのリアリスムを追求しながらも完全なる肉体美と圧倒的な迫力は、ミケランジェロが手がけ表現した人体的特長に極めて近く、肉体における男性的特徴(筋肉)と女性的特徴(愛、又は性的な優美性)の融合が示されており、本作のマニエリスム的な様式美は他の追随を許さぬほどに優れている。愛や美、豊潤の意味する寓意とされているヴィーナスとキューピッドは互いに顔を近づけ、まさに口づけを交わさんとしている。また双方の手は(キューピッドが背負う)愛の矢にかけられており、両者の緊密な関係を物語っている。そして矢に手の掛かるヴィーナスの指が示す方には、愛の矢を放つ弓と、≪偽り≫の寓意と解釈される二つの仮面が描かれているなど、本作には様々な寓意が配されている。

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一万人のキリスト教徒の殉教 1529-1530年頃
(Undici milla martiri del Monte Ararat)
65×73cm | Oil on panel | フィレンツェ,ピッティ美術館

ポントルモのミケランジェロに対する深い考察と影響が伺える作品『一万人のキリスト教徒の殉教』。聖マウリティウスの殉教とも呼ばれることもある本作は、紀元前三世紀、デーベ地方に駐在していた、隊長聖マウリティウスを始めとするキリスト教徒兵士1万1千人が、あらゆる異教の儀式に参加することを拒絶したため、皇帝マクシミリアヌスの命によって虐殺された場面を描いたもので、フィレンツェのスペダーレ・デリ・インノチェンティのためにポントルモが制作した作品である。皇帝マクシミリアヌスの姿は、ミケランジェロが残した数々の作品との、表現の一致が認められており、今日では、それらを参考にし描かれたものだと推測される。また本作の参考として、同様の内容だが殉教の場面のみを描いた作品もウフィツィ美術館に残されており、その作品は一部にブロンズィーノの介入も認められている。

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棒を持つ兵士の肖像 (Ritratto di Alabardiere) 1530年
92×72cm | Oil on panel | NY,スティルマン・コレクション

マニエリスム第一世代を代表する画家ポントルモの代表的な肖像画作品『棒を持つ兵士の肖像』。画面前景より射し込む強い光によって黒色の背景に浮かび上がる若い兵士の複雑な表情や、鮮やかな服装の色彩に、ポントルモの絵画的手腕が最も顕著に表れており、相乗的かつ劇的な効果を生み出している。ウフィツィ美術館には本作の素描習作も残されており、こちらがやや憂鬱なポーズを構えるのに対し、本作では画面と垂直に構え凛とした印象を与えるものとなっている。また本作品のモデルは大公であったコジモ1世とされる説や、フランチェスコ・ヴァルディ説など諸説あるが、どれも確証を得てはいない。

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