Introduction of an artist(アーティスト紹介)
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俵屋宗達 Tawaraya Sotatsu
江戸時代前期 | 日本 | 琳派・絵師




おそらく江戸時代前期(17世紀)に活躍した京都を代表する絵師のひとり。一説には寛永20年(1643年)に生まれたと推測されている。姓は野々村、号は「伊年」あるいは「対青軒」と伝えられているも、その生涯の詳細においては不明な点が多い。京都の名家出身で、陶芸や蒔絵、書などに才能を発揮するほか、芸術家や職人を育てることに力を注いだ当代一流の文化人である本阿弥光悦に見出され、光悦や烏丸光広などの書巻に下絵を施すなど、当時を代表する芸術家と共作で作品を手がけていたことが確認されている。僧侶に準じて仏師・絵師・連歌師・医師などに与えられた称号≪法橋(ほつきよう)≫の地位に至ったと考えられているが、ほとんど未詳である。特異な構図とたらし込みなど独特の技法により近世装飾画の新様式、所謂≪琳派≫を確立、尾形光琳など琳派絵師の先駆となった。代表作『風神雷神図屏風』『蓮池水禽図』など。
Description of a work (作品の解説)
Work figure (作品図)
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風神雷神図屏風

 (Wind God and Thunder God Screens)
17世紀(江戸時代)
各169.8×154.5cm | 2曲1双・紙本金地著色 | 京都 建仁寺

琳派を代表する絵師 俵屋宗達の至高の代表作、国宝『風神雷神図屏風』。17世紀初頭の京の豪商ウツダキンノリの依頼により制作されたと推測される本作は、金箔が一面に貼られる屏風の中に、右側から黒雲に乗り風を操りながら舞い降りる風神の姿を、左側から力強く雷太鼓を打ち鳴らす雷神の姿を描いた俵屋宗達の代表作として古来から伝えられると共に、今日、我々が頭に描く風神・雷神の形象を決定付けた作品でもあるが、作品に関する記録や文献はおろか、画面に款記も印章も残されていない。豪華で目を惹く屏風一面の金箔は平面的かつ装飾的でありながら、画面に無限性を秘めた宇宙的な立体的空間を観る者に感じさせる。また、銀泥と墨によるたらし込み技法を用い描いたと考えられる風神・雷神の乗る黒雲の表現は質量感に溢れ、金箔による空間感覚をより一層強調する。風神・雷神の表現においても当時としては極めて独創的であり、対をなす神の姿を調和と均整を感じさせる白色(雷神)と緑色(風神)で描いたことは、画家の並外れて優れた色彩感覚の表れであるほか、嬉々として舞い降りるかのような神の表情は、観る者に強烈な印象を与える。なお本作が後世に与えた影響は甚大であり、宗達と同じく琳派を代表する絵師である尾形光琳や、(間接的に)幕末に活躍した江戸琳派の酒井抱一が模作を残している。

関連:尾形光琳筆 『風神雷神図屏風』

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【全体図】
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