Description of a work (作品の解説)
2004/09/01掲載
Work figure (作品図)
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ヴィーナスの誕生

 (Naissance de Venus) 1863年
130×225cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)

19世紀フランス・アカデミーで最も成功した画家のひとりアレクサンドル・カバネルの代表作『ヴィーナスの誕生』。画家らしい非常に甘美的で理想美的な官能性を示し、かつロココ美術的表現への回帰をも感じさせる本作は、ルネサンス期フィレンツェ派の巨匠ボッティチェリも描いた≪ヴィーナスの誕生≫を主題にカバネルが制作し1863年のサロンに出典された作品で、その美しさから皇帝ナポレオン3世が購入した同時代を代表するアカデミックな絵画である。本作が現在においても注目を集めるのは、皮肉にも本作が出典された1863年のサロンに落選した、その後、隆盛を極める印象派の先駆的画家エドゥアール・マネの問題作『草上の昼食』や、次のサロン(1865年)で同画家が発表した『オランピア』としばしば比較される為である。本作は典型的なアカデミズム絵画であり、印象派の思想や表現とは対極に位置付けられ、マネの友人で印象派絵画の良き理解者あった当時の文学者ゾラは、本作を辛辣に批評している。なおメトロポリタン美術館に本作のレプリカが所蔵されている。


【全体図】
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悩ましい表情の美の女神ヴィーナス。画家らしい非常に甘美的で理想美的な官能性を示し、かつロココ美術的表現への回帰をも感じさせる本作は、≪ヴィーナスの誕生≫を主題にカバネルが制作し1863年のサロンに出典された作品で、当時、裸婦は歴史や教義になぞらえて表現するのがセオリーとなっていた。



【悩ましい表情の美の女神ヴィーナス】
美しく赤みを帯びつつ透き通った白い肌。その美しさから皇帝ナポレオン3世が購入した同時代を代表するアカデミックな絵画である本作が現在においても注目を集めるのは、皮肉にも本作が出典された1863年のサロンに落選したマネの問題作『草上の昼食』や、次のサロン(1865年)で同画家が発表した『オランピア』としばしば比較される為である。



【赤みを帯び透き通った美しい白い肌】
ヴィーナスの誕生を祝福する天使たち。本作は典型的なアカデミズム絵画であり、印象派の思想や表現とは対極に位置付けられ、マネの友人で印象派絵画の良き理解者あった当時の文学者ゾラは、本作を辛辣に批評している。



【ヴィーナスの誕生を祝福する天使たち】

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