Description of a work (作品の解説)
2008/01/10掲載
Work figure (作品図)
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ポーズする女たち

 (Les poseuses) 1886-1888年
200×250cm | 油彩・画布 | バーンズ財団美術館(メリオン)

新印象派の創始者ジョルジュ・スーラが手がけた最も重要な裸婦画作品『ポーズする女たち』。本作は長い間、所蔵先であるバーンズ財団の意向によりカラー写真が公開されず、その研究が進展していなかったものの、1994年に開催された初の大規模なバーンズ・コレクション展によって公衆の面前に出され、その重要性や画家の野心的展開が注目された作品としても知られている。本作は画家が1884-1886年に手がけた代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』が置かれるアトリエ(室内)の中で三人の裸婦モデルが様々なポーズをとる姿を描いた作品であるが、この裸婦という画題とその意味の解釈については古典的主題≪三美神≫とする説、『グランド・ジャット島の日曜日の午後』の公開で批評家から指摘された「点描手法は裸婦表現には向かない」という意見に対する反論的展開とする説、エドゥアール・マネ作『草上の昼食』のように、現実の風景の中へ裸婦を配することによる古典(現代性)への挑戦とする説など諸説唱えられている。また『グランド・ジャット島〜』の手前で日傘を差す(富裕層、又は娼婦と考えられる)女性と、本作の職業モデルである裸婦との関連性も指摘されており、女性の労働自体が非ブルジョワと見なされていた当時のブルジョワ(と社会)に対する皮肉的アプローチとの見解も示されている。本作の各部分・箇所により密度と色の混合率を微妙に変化させ配置していった、光学理論的点描手法や色彩の豊かさは見事の一言であるものの、石膏地塗の画布という素材による色彩の変色が顕著であり、現在、当時の色彩の輝きは失われている。なおパリのオルセー美術館には本作の裸婦単体の習作3点『座る女/正面でポーズする女/座る女・背面』が所蔵されているほか、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークには本作の完成後、サイズを縮小し改めて制作された作品『ポーズする女たち(小画面)』が所蔵されている。

関連:アルテ・ピナコテーク所蔵『ポーズする女たち(小画面)』
関連:習作『座る女/正面でポーズする女/座る女・背面』


【全体図】
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画面中央で正面に立つ裸婦。本作は長い間、所蔵先であるバーンズ財団の意向によりカラー写真が公開されず、その研究が進展していなかったものの、1994年に開催された初の大規模なバーンズ・コレクション展によって、その重要性や画家の野心的展開が注目された作品としても知られている。



【画面中央で正面に立つ裸婦】
画面左部分で俯くような仕草を見せる裸婦。本作のの裸婦という画題とその意味の解釈については古典的主題≪三美神≫とする説、批評家から指摘された「点描手法は裸婦表現には向かない」という意見に対する反論的展開とする説、現実の風景の中へ裸婦を配することによる古典(現代性)への挑戦とする説など諸説唱えられている。



【俯くような仕草を見せる裸婦】
画面右部分で靴下を脱ぐ(又は履く)裸婦。本作の各部分・箇所により密度と色の混合率を微妙に変化させ配置していった、光学理論的点描手法や色彩の豊かさは見事の一言であるものの、石膏地塗の画布という素材による色彩の変色が顕著であり、現在、当時の色彩の輝きは失われている。



【靴下を脱ぐ(又は履く)裸婦】
背景左の大部分を占める画家の代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』。パリのオルセー美術館には本作の裸婦単体の習作3点『座る女/正面でポーズする女/座る女・背面』が所蔵されているほか、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークには本作の完成後、サイズを縮小し改めて制作された作品『ポーズする女たち(小画面)』が所蔵されている。



【背景左の大部分を占める画家の作品】

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