Description of a work (作品の解説)
2007/07/02掲載
Work figure (作品図)
■ 

船遊び(ボート遊び)

 (En bateau) 1874年
97×130cm | 油彩・画布 | メトロポリタン美術館(N.Y.)

印象派の先駆者エドゥアール・マネ作『船遊び』。ボート遊びとも呼ばれ、制作年は1874年であるも、1879年のサロンに出品された本作に描かれるのは、印象主義の典型的な画題のひとつであった、余暇をセーヌ川で舟遊びを楽しむ人々の近代的な日常場面で、水平線を描かず場面と対象のみを切り取ったかのような日本の版画的な構図と構成が大きな特徴のひとつである。本作に描かれる人物のモデルについては諸説唱えられているものの、男性はルドルフ・レーンホフもしくはバルビエ男爵と、女性は印象派の画家クロード・モネの最初の妻であるカミーユ・モネとする説が一般的である。男女と彼らが乗る船は柔らかな陽光を浴び、輝きを帯びながら画面内へ大胆に配されている。特に(おそらく)カミーユ・モネが身に着ける衣服の縦縞模様の荒々しい筆触は、光の表現において印象的な効果を生み出している。また青々としたセーヌ川水面は、反射する陽光によって多様な色彩的表情を見せているほか、繊細で鮮やかな色彩描写は自然と観る者の視線を傾けさせるのに成功している。


【全体図】
拡大表示
ルドルフ・レーンホフもしくはバルビエ男爵とされる、ボートに乗る男性。1879年のサロンに出品された本作に描かれるのは、印象主義の典型的な画題のひとつであった、余暇をセーヌ川で舟遊びを楽しむ人々の近代的な日常場面である。



【ボートに乗る男性】
縦縞模様の衣服を身に着ける女性。男女と彼らが乗る船は柔らかな陽光を浴び、輝きを帯びながら画面内へ大胆に配されており、特に彼女の縦縞模様の荒々しい筆触は、光の表現において印象的な効果を生み出している。



【縦縞模様の衣服を身に着ける女性】
反射する陽光によって多様な色彩的表情を見せるセーヌ川。青々としたセーヌ川水面は、反射する陽光によって多様な色彩的表情を見せているほか、繊細で鮮やかな色彩描写は自然と観る者の視線を傾けさせるのに成功している。



【多様な色彩的表情を見せるセーヌ川】

Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us

homeInformationCollectionDataCommunication
Collectionコレクション
作品イメージ