Description of a work (作品の解説)
2004/10/27掲載
Work figure (作品図)
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ひまわり、14本

 Tournesols (quatorze) 1888年
92×72.5cm | 油彩・画布 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

後期印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホのおそらくは最も代表的な作品のひとつであろう『ひまわり(14本)』。本作は日本の浮世絵から強い影響を受け、同国を光に溢れた国だと想像し、そこへ赴くことを願ったゴッホが、ゴーギャンを始めとする同時代の画家達を誘い向かった、日差しの強い南仏の町アルルで描かれた作品で、本作を始めとする≪ひまわり≫を題材とした作品は、このアルル滞在時に6点、パリ時代には5点描かれていることが記録として残っている。画家の人生の中でも特に重要な時代であるアルル滞在時に手がけられた作品の中でも、最も傑出した作品のひとつでもある。本作の観る者の印象に強く残る鮮やかな黄色の使用については、ゴッホが誘った画家達と共同生活をするために南仏の町アルルで借りた、通称「黄色い家」を表し、そこに描かれるひまわりは、住むはずであった画家仲間たちを暗示したもであると指摘する研究者もいる。また、ひまわりの強い生命力と逞しいボリューム感を表現するために絵具を厚く塗り重ね描かれたが、それは同時に作品中に彫刻のような立体感を生み出すことにもなった。なおゴッホは1889年の1月に本作のヴァリエーションとなる作品を始めとして3点のレプリカ(フィラデルフィア美術館所蔵版ファン・ゴッホ美術館所蔵版損保ジャパン東郷青児美術館所蔵版)を描いているが、その意図や解釈については研究者の間で現在も議論されている。

関連:山本顧与太氏旧蔵(焼失)『ひまわり、5本』
関連:個人所蔵 『ひまわり、3本』
関連:ノイエ・ピナコテーク所蔵 『ひまわり、12本』
関連:フィラデルフィア美術館所蔵 『ひまわり、12本』
関連:ファン・ゴッホ美術館所蔵 『ひまわり、14本』
関連:損保ジャパン東郷青児美術館所蔵 『ひまわり、15本』


【全体図】
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黄色い家の部屋を飾るためにゴッホが描いたひまわりの絵。本作の最も印象的にさせる黄色の使用について、ゴッホが誘った画家達と共同生活をするために南仏の町アルルで借りた、通称「黄色い家」を表し、そこに描かれるひまわりは住むはずであった共同体の仲間を暗示したものだとされている。



【印象的な黄色の配色】
ゴッホが駆使した技法の大きな特徴でもある厚塗りの技法。ひまわりの強い生命力と逞しいボリューム感を表現するために絵具を厚く塗り重ね描かれたが、それは同時に作品中に彫刻のような立体感を生み出すことにもなった。



【大きな特徴でもある厚塗りの技法】
黄色の花瓶とは対照的な青色で記されたゴッホのサイン。ゴッホは1889年の1月に本作のヴァリエーションとなる作品を始めとして数点のレプリカを描いているが、その意味や解釈については、研究者の間で現在も議論されている。



【青色で記された画家のサイン】

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