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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヤーコブ・ヨルダーンス (Jacob Jordaens)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/07掲載
【全体図】
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十字架上のキリスト (Christ on the Cross) 1620年頃
310×197cm | 油彩・画布 | テルニング財団(アントワープ)

17世紀フランドルを代表する画家ヤーコブ・ヨルダーンスの代表作『十字架上のキリスト』。おそらくはアントウェルペン市内の教会の祭壇画として制作された本作に描かれるのは、自らユダヤの王と名乗り民を惑わせたとして磔刑に処されたイエスの死の直後の姿≪十字架上のキリスト≫で、その周辺には聖母マリア、マグダラのマリア、福音書記者聖ヨハネなど磔刑の場面での主要人物が配されている。十字架上のイエスを始めとした各人物の明暗対比の強い表現に同地のカラヴァッジェスキ一派(カラヴァッジョ様式の影響が色濃く反映される画家一派)の影響を感じさせるほか、ピーテル・パウル・ルーベンス作品からの図像適応が指摘されている。また本作はメトロポリタン美術館が所蔵するヨハネス・フェルメール作品のひとつ『「信仰」の寓意』の背景にも描かれていることが知られている。


【磔刑に処され死した受難者イエス】
磔刑に処され死した受難者イエスの亡骸。おそらくはアントウェルペン市内の教会の祭壇画として制作された本作に描かれるのは、自らユダヤの王と名乗り民を惑わせたとして磔刑に処されたイエスの死の直後の姿≪十字架上のキリスト≫である。

【受難者イエスを見つめる聖母マリア】
受難者イエスを見つめる聖母マリア。十字架上のイエスを始めとした各人物の明暗対比の強い表現に同地のカラヴァッジェスキ一派(カラヴァッジョ様式の影響が色濃く反映される画家一派)の影響を感じさせるほか、ピーテル・パウル・ルーベンス作品からの図像適応が指摘されている。

【悲観に暮れるマグダラのマリア】
イエスの死に悲観に暮れるマグダラのマリア。マグダラのマリアは主イエスの御足に香油を塗り自らの髪の毛でそれを拭ったとされる聖女で、しばしば姉マルタと共に主イエスが起こした弟ラザロの蘇生の奇蹟を目撃したマリアや、娼婦に身を堕とし石打の刑に処されるところをイエスの言葉によって救われた娼婦マリア、悪霊に憑かれた病を主イエスによって癒された「マグダラの女」などと混同される。

【福音書記者聖ヨハネの姿】
福音書記者聖ヨハネの姿。また本作はメトロポリタン美術館が所蔵するヨハネス・フェルメール作品のひとつ『「信仰」の寓意』の背景にも描かれていることが知られている。

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