Description of a work (作品の解説)
2009/11/15掲載
Work figure (作品図)
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キュクロプス

 (Le Cyclope) 1898-1900年頃
64×51cm | 油彩・板 | 国立クレラー=ミュラー美術館

19世紀フランス象徴主義の大画家オディロン・ルドンを代表する神話画作品のひとつ『キュクロプス』。1890年代末頃から1900年にかけて制作された本作は、巨人族キュクロプスのひとりで、乱暴な食人種としても知られるひとつ目の≪ポリュフェモス≫が、海神ネレウスの娘の中のひとりで、水晶より輝き白鳥の綿毛より柔らかと称された美しい海のニンフ≪ガラテイア≫に叶わぬ恋をするというギリシア神話に伝わる逸話を主題に描いた作品である。画面上部に配された岩陰から現れる巨人ポリュフェモスは、大きなひとつ目を見開きながら画面中央のガラテイアを見初めている。ガラテイアは様々な色に咲く花に囲まれながら眠るように横たわっている。ガラテイアにはアキスという美青年の恋人がいた為いくら巨人が得意の笛で愛の曲を奏でようともポリュフェモスの恋が叶うことはないものの、ここにはポリュフェモスの純粋な心情が巨大な瞳の表情からも良くうかがうことができる。また本作では表現様式へ目を向けても、かなり自由的解釈に基づいたポリュフェモスの描写や抽象性が際立つ風景表現、幻想性と神秘性を感じさせる豊潤な色彩などは特に注目すべき点であるほか、1880年にギュスターヴ・モローによって手がけられた同主題の作品『ガラテイア(ガラテア)』との関連性が研究者たちによって指摘されている。


【全体図】
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かなり自由に解釈されるひとつ目のポリュフェモス。本作は巨人族キュクロプスのひとりで、乱暴な食人種としても知られるひとつ目の≪ポリュフェモス≫が、海神ネレウスの娘の中のひとりで、水晶より輝き白鳥の綿毛より柔らかと称された美しい海のニンフ≪ガラテイア≫に叶わぬ恋をするというギリシア神話に伝わる逸話を主題に描いた作品である。



【ひとつ目のポリュフェモス】
花の上で横たわるガラテイアの姿。ガラテイアは様々な色に咲く花に囲まれながら眠るように横たわっている。ガラテイアにはアキスという美青年の恋人がいた為いくら巨人が得意の笛で愛の曲を奏でようともポリュフェモスの恋が叶うことはないものの、ここにはポリュフェモスの純粋な心情が巨大な瞳の表情からも良くうかがうことができる。



【花の上で横たわるガラテイアの姿】
幻想性と神秘性を感じさせる豊潤な色彩。かなり自由的解釈に基づいたポリュフェモスの描写や抽象性が際立つ風景表現、幻想性と神秘性を感じさせる豊潤な色彩などは特に注目すべき点であるほか、1880年にギュスターヴ・モローによって手がけられた同主題の作品『ガラテイア(ガラテア)』との関連性が研究者たちによって指摘されている。



【幻想性と神秘性を感じさせる色彩】

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