Description of a work (作品の解説)
2007/12/29掲載
Work figure (作品図)
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エチュード(歌、又は学習)


(L'Etude dit aussi Le Chant) 1769年頃
81×65cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

フランス・ロココ絵画の大画家ジャン・オノレ・フラゴナール作『エチュード』。歌、又は学習とも呼ばれる本作は、おそらくは声楽家が歌を終え、観客の方を向いた姿を基にして描かれた女性像である。フラゴナールが諸学芸に携わる(又は芸術を生み出す)力を画題にして描いた、現在までに15作品が確認されている半身肖像画、所謂≪フィギュール・ド・ファンテジー(幻想的肖像画)≫作品の中でも、特に有名な作品のひとつである本作ではあるが、≪霊感≫≪学習≫≪音楽≫など他の著名な幻想的肖像画とは異なりモデルの特定には至っていないが、他の作品から推測すると、(当時実在していた)女性声楽家をモデルに制作されたと考えられる。ひとつの作品を約1時間で仕上げたと、当時の一般的な肖像画制作時間からはかなり逸脱している伝説的な逸話も残されている(≪音楽≫の裏にはそのような内容のメモが記されている)本作の、対象(モデル)の様子や雰囲気や状態の印象をそのまま写したかのような、素早く動かされた生命感に溢れる筆致は、デッサン的な即興性を強く醸し出しながら、17世紀オランダ絵画黄金期の画家フランス・ハルスの作品にも通じる、卓越した技巧性も感じさせる。また、まるで少女のような顔をした女性声楽家の愛らしい表情や、声楽家が身に着ける≪スペイン風≫と呼ばれる演劇風の贅沢な扮装の大雑把でありながらテクニカルで力強い独特の表現は、当時手がけられた単身肖像作品の中でも特に優れた評価を受けている。なお本作はルーヴル美術館の18世紀フランス絵画コレクションを構成する重要な作品群≪ラ・カーズ・コレクション(ルイ・ラ・カーズ博士により寄贈された作品群)≫の中の一点である。


【全体図】
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女性声楽家の愛らしい表情。≪フィギュール・ド・ファンテジー(幻想的肖像画)≫作品の中でも、特に有名な作品のひとつである本作ではあるが、≪霊感≫≪学習≫≪音楽≫など他の著名な幻想的肖像画とは異なりモデルの特定には至っていないが、他の作品から推測すると、(当時実在していた)女性声楽家をモデルに制作されたと考えられる。



【女性声楽家の愛らしい表情】
≪スペイン風≫と呼ばれる演劇風の贅沢な扮装。本作の対象の様子や雰囲気や状態の印象をそのまま写したかのような、素早く動かされた生命感に溢れる筆致は、デッサン的な即興性を強く醸し出しながら、17世紀オランダ絵画黄金期の画家フランス・ハルスの作品にも通じる、卓越した技巧性も感じさせる。



【≪スペイン風≫と呼ばれる贅沢な扮装】
大雑把でありながらテクニカルで力強い独特の表現。ひとつの作品を約1時間で仕上げたと、当時の一般的な肖像画制作時間からはかなり逸脱している伝説的な逸話も残されている本作はルイ・ラ・カーズ博士により寄贈された作品群の中の一点である。



【テクニカルで力強い独特の表現】

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