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ピラトの前のキリスト (Cristo davanti a Pilato) 1565-67年
515×380cm | 油彩・画布 | サン・ロッコ同信会館 |
ヴェネツィアのサン・ロッコ同信会館聖堂内の壁画装飾として制作されたティントレットの画業における最高傑作のひとつ『ピラトの前のキリスト』。この名実ともに画家の代表作群となったサン・ロッコ同信会館聖堂内の壁画装飾の中でも、『キリストの磔刑』と同じく白眉の出来栄えを見せる本作は、キリストの受難伝からユダヤの民を惑わしたとして捕らえられたイエスに極刑をとユダヤの大司祭カイアファが民衆と共に総督ピラトに詰め寄り、過越祭としてイエスか殺人罪の死刑囚バラバのどちらかを放免すると民衆に問い、民衆が放免者にバラバを選んだことに対して総督ピラト自らがこの判決に何も関係が無いことを自身の手を洗い示す場面≪手を洗うピラト(ピラトの審問)≫を主題に描かれたもので、ドイツ・ルネサンスの巨匠デューラーの木版画『小受難よりピラトの前のキリスト』に着想を得ていることが知られている。受難者イエスの儚げに輝く後光や、それとは対照的に豪華な大理石を使用した総督ピラトの住む神殿、群れをなして詰め寄る民衆の熱狂的な表現などには、ティントレットの極めて大胆に洗練された独自の様式がよく示されている。
関連:デューラー作『ピラトの前のキリスト(小受難より)』
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