Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us
home Information Collection Data Communication
Collectionコレクション
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術
Introduction of an artist(アーティスト紹介)
画家人物像

ルーカス・クラナハ(父) Lucas Cranach der Altere
1472-1553 | ドイツ | ドイツ・ルネサンス

ドイツ・ルネサンスの重要な画家。同じく画業を営んでいた父より絵画について最初の指導を受け、1501年ウィーンへ旅立ち、3年間過ごす。1504年にヴェッテンベルクで宮廷画家としてザクセン選帝侯へ3代に渡り仕え続け、最初のフリードリヒ賢明公時代には祭壇画と城の装飾を、次の選帝侯ヨハン不動公時代には主に肖像画を、最後のヨハン・フリードリヒ大度公時代にはドイツの宗教改革者マルティン・ルターとの交流もありプロテスタントの立場に立った祭壇画を主に手がけた。神話画に描かれるヴィーナスにエロティックな表現を用いるなどイタリア・ルネサンスの影響が見られ、ウィーン時代に形成されたクラナハ独特の背景描写は、ドナウ派に強い影響を与えた。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
拡大表示
ヨハネス・クスピニアーン博士とその妻アンナの対画肖像
(Bildnisse des Dr. Johannes Cuspinian und seiner Frau Anna)
1502-1503年
各59×45cm | Oil on panel | Oscar Reinhardt Collection

クラナハの最も重要視されるウィーン時代に描かれた代表的な肖像画『ヨハネス・クスピニアーン博士とその妻アンナの対画肖像』。人物の繊細かつ細密な描写は勿論だが、本作では後にドナウ派の画家たちへ多大な影響を与えることになった背景描写の卓越した表現が、より特筆に値する。夫と妻の対画肖像となる本作は、それぞれ各59×45cmの大きさで描かれるが、共に背景の空気感に富んだ青々しい表現が見事である。肖像画の最も重要な部分として主人公の顔が挙げられるが、本作は双方とも構図、表情、肌の質感などの繊細かつ細密な描写が、当時からクラナハの技量が特に優れていたことを示している。

関連:ヨハネス・クスピニアーン博士の肖像画
関連:妻アンナの肖像画

解説の続きはコチラ

【全体図】
拡大表示
エジプトへの逃避途上の休息 1504年
(Die Ruhe auf der Flucht nach Agypten)
70.7×53cm | Oil on panel | Staatliche Museen, Berlin

クラナハの生涯の画業で、特に重要性の高い作品を多数制作された1501年から1504年まで滞在したウィーン時代の集大成と呼べる作品『エジプトへの逃避途上の休息』。後にモノグラムも制作されている本作の主題は、ベツレヘムに生まれたキリストを亡き者にするため、ベツレヘムの全ての新生児の殺害を企て、ユダヤの王ヘロデが同地へ放った兵士から逃れるために、聖ヨセフと聖母マリア、幼児キリストがエジプトへ逃避した場面を描く≪エジプトへの逃避≫。クラナハの大きな特徴ともなった背景の描写など、本作の見所は多い。エジプトへの逃避という状況の中に心休まる一場面を、ウィーンで形成された画家の独特な画風で表現されている本作で、聖母マリアは幼子イエスを膝の上で抱き、(本作を)観る者と視線を交わしている。また新約聖書中、聖ヨセフは神の子キリストの母マリアの夫で大工として伝えられているが、その家系の始祖は旧約聖書の中でも特に重要視されるダヴィデ王だとも伝えられている。

解説の続きはコチラ

【全体図】
拡大表示
聖なる親族 (Die Hl. Sippe) 1509年
120×142.5cm(120×99cm,120×43.5cm) | Oil on panel
Stadelsches Kunstinstitut, Frankfurt

クラナハが手がけた代表的な三連祭壇画のひとつ『聖なる親族』。現在フランクフルトのシュテーデル美術研究所に所蔵される本作は≪聖家族≫を主題とし、中央部分の聖母子と聖母の両親、左翼部分のフリードリヒ賢明公と聖母子像、右翼部分のヨハン不動公と聖母子像から構成される。祭壇画中央は幼児キリストと聖母マリア、マリアの母アンナのほか、聖母マリアの左には夫の聖ヨセフ、後ろにはマリアの父ヨアキム、母アンナの後添い(ヨアキムの死後連れ添った夫)クレオファス、サロメの姿が描かれている。右翼部分には幼子を抱くクレオファスの娘マリアと、その夫アルバヨ(フリードリヒ賢明公)が描かれ、背景も中央部分につながる遠近法によって巧みに描写されている。また本作の外面部分(両翼部分裏面)には、聖母マリアとマリアの母アンナが描かれている。

解説の続きはコチラ

【全体図】
拡大表示
アダムとエヴァ (Adam und Eve) 1528年
各172×63cm | Oil on panel | Galleria degli Uffizi, Florence

本作以外にも同主題で実に17点もの作品を描いているクラナハの代表的な作品『アダムとエヴァ』。今回はその中でも特にイタリアルネサンスの影響が表れているウフィツィ美術館所蔵のものを紹介した。同美術館の他にはウィーン美術史美術館、ベルリン国立美術館、ライプツィヒ美術館、シカゴ美術研究所、ドレスデン国立絵画館、ブリュッセル王立美術館などが所蔵している。本作を含む一連の『アダムとエヴァ』作品の主題は、旧約聖書創世記に記される最初の女性エヴァが知恵の実を口にし、アダムにも勧める場面を描く≪原罪≫。画家の特徴が良く表れる人体のエロティックな表現など見所は多い。最初の女性エヴァから知恵の実を勧められるアダムはその後、アダムは知恵の実を口にし、自身らが裸でいることを恥じ衣服を着るが、父なる神との約束を反故したことから、怒りを買い、楽園を追放されることになった。また旧約聖書ではエヴァを誘惑した蛇を厳しく罰し、一生地を這わねば動けない姿にしたとされる。

解説の続きはコチラ

【全体図】
拡大表示
風景の中のヴィーナス(Venus in einer Landschaft)1529年
38×29cm | Oil on panel | Musee du Louvre, Paris

ルーヴル美術館が所蔵するクラナハ作品の中でも特に有名な作品のひとつ『風景の中のヴィーナス』。このイタリア・ルネサンスから学んだエロティックに表現される裸婦像を描く口実としてクラナハは、神話に基づく題材、とりわけヴィーナス、ヴィーナスとキューピッド、バリスの審判、クルレティアなどの主題で描いており、本作のその典型作と呼べる。肉体表現的に(少女のような)細身の身体で描かれる本作の美の女神ヴィーナスは、悪魔的とも形容できるほど妖艶でエロティックな表情を浮かべ、観者と対峙している。これらは画家の裸婦像、とりわけヴィーナスの表現において特に重要な(表現様式的)特徴のひとつであり、観る者を強く魅了する。また背景にみられる細密描写は初期ネーデルランド絵画様式に由来する伝統的技法であり、クラナハの卓越した(描写的)技量を感じさせる。本作を含むクラナハが手がけたヴィーナス像は、単に美的要因が重要視されるだけではなく、美術史における裸婦像の表現のひとつの様式として今も重要な位置に付けられている。なおヴィーナスを単独に描いた裸婦像は本作のほか、カナダ国立美術館、ヘルツォーク・アントン・ウルリヒ美術館が所蔵している。

関連:『ヴィーナスとキューピッド』
(82×55cm | 油彩・板 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー)

解説の続きはコチラ

Copyright (C) Salvastyle.com - ++ All Rights Reserved.