Description of a work (作品の解説)
2009/09/01掲載
Work figure (作品図)
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オペラ座のオーケストラ


(Orchestre de l'Opéra) 1868-69年
56.5×46cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)

印象派の巨匠エドガー・ドガの近代的都会性が顕著に示された随一の代表作『オペラ座のオーケストラ』。1868年から翌1869年にかけて手がけられた本作は、パリの最も著名な歌劇場のひとつ≪パリ・オペラ座≫付属の管弦楽団を画題とした作品である。ドガは当時のパリ・オペラ座管弦楽団(現パリ国立歌劇場管弦楽団)員で、フレンチ・バソン(木管楽器のひとつでフランス式のファゴット。バスーンとも呼ばれる)奏者のデジレ・ディオーやチェロ奏者ピレと友人関係にあり、彼らの紹介によりしばしばオペラ座に通うようになったことが知られている。本作はそのような画家の日常的状況から発生した作品であり、ドガの類稀な観察眼が良く示されている。画面前景にはパリ・オペラ座管弦楽団員たちが上演されるオペラの楽曲を演奏している姿がやや斜めの視点から写実的に描写されており、画面中央でフレンチ・バソンを演奏する人物が友人デジレ・ディオー、その背後(画面左側)に描かれるチェロ奏者がピレである。さらに本作において特筆すべきことは画面後景へ描き込まれる踊り子の姿である。顔は描かれず、衣服から下半身にかけてのみ描写される踊り子たちは下から上へ向けられた光源によって浮き上がるような印象を受ける。この近代でしか成し得なかった光の効果はドガを強く魅了した。また本作はドガが1870年代から盛んに取り組んだチュチュ(バレエで踊り子が身に着ける軽い襞のついた衣服)を着た踊り子を始めて描いた作品でもあり、その意味においても本作は特に注目すべき作品として位置付けられている。


【全体図】
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フレンチ・バソン奏者デジレ・ディオーの姿。1868年から翌1869年にかけて手がけられた本作は、パリの最も著名な歌劇場のひとつ≪パリ・オペラ座≫付属の管弦楽団を画題とした作品で、ドガの類稀な観察眼が良く示されている。



【バソン奏者デジレ・ディオーの姿】
画家の友人チェロ奏者ピレの姿。ドガは当時のパリ・オペラ座管弦楽団員で、フレンチ・バソン奏者のデジレ・ディオーやチェロ奏者ピレと友人関係にあり、彼らの紹介によりしばしばオペラ座に通うようになったことが知られている。



【画家の友人チェロ奏者ピレの姿】
幻想的かつ近代的な踊り子の印象。本作はドガが1870年代から盛んに取り組んだチュチュ(バレエで踊り子が身に着ける軽い襞のついた衣服)を着た踊り子を始めて描いた作品であり、特に重要視されている。



【幻想的かつ近代的な踊り子の印象】

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