Description of a work (作品の解説)
2007/07/04掲載
Work figure (作品図)
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舞台のバレエ稽古

 1874年頃
(Répétition d'un ballet sur la scène (Salle de danse))
65×81cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)

印象派随一の巨匠エドガー・ドガの代表的作品『舞台のバレエ稽古』。1874年に開催された第1回印象派展への出品作と推測される本作に描かれるのは、ドガが1873年、一時的に滞在していたアメリカから帰国後、幾度も画題として取り上げた、バレエの踊り子たちが舞台上で稽古する姿で、人工的な光彩による光の効果の探求や独自性の高い構図など各所に実験的要素が示されている。本作を描く前に厚紙を素材としたインク・パステルによるほぼ同内容・構図の作品『バレエの舞台稽古』が制作されており、それと比較すると、本作はグリザイユ(灰色の濃淡で描かれたモノクローム絵画の意味、しばしば14〜15世紀の祭壇画などで使用された)のようなモノクロームの色彩によって画面全体が支配されており、それ故、観る者は、対象の繊細な陰影や光の効果をより明確に感じることができる。また人物の構成においてもダンス教師や画面奥の椅子に寝そべる紳士の姿が消えており、結果として踊り子らの感情豊かな表情や仕草、しなやかで自然的な運動性などが強調されているほか、画面右部で、舞台の弧状の端を描き出すことによって、稽古場の臨場感や雰囲気がはっきりと伝わってくる。(本作を)観る者が舞台袖から舞台上を見ているかのような視点で描かれる本作で用いられた独特の構図は、画家の独自性を感じさせるほか、舞台の構造を観る者に(視覚的に)感じ伝える点でも非常に重要な意味を持つ。

関連:メトロポリタン美術館所蔵 『バレエの舞台稽古』


【全体図】
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椅子に座り背中を掻く踊り子。本作に描かれるのは、エドガー・ドガが1873年に一時的に滞在していたアメリカから帰国後、幾度も画題として取り上げた、バレエの踊り子たちが舞台上で稽古する姿である。



【椅子に座り背中を掻く踊り子】
舞台で踊る踊り子たち。ほぼ同内容・構図の作品『バレエの舞台稽古』が2点確認されている本作はグリザイユのようなモノクロームの色彩によって画面全体が支配されており、それ故、観る者は、対象の繊細な陰影や光の効果をより明確に感じることができる。



【舞台で踊る踊り子たち】
出番を待つ踊り子らの自然な仕草。人物の構成においてもダンス教師や画面奥の椅子に寝そべる紳士の姿が消えており、結果として踊り子らの感情豊かな表情や仕草、しなやかで自然的な運動性などが強調されている。



【出番を待つ踊り子らの自然な仕草】

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