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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2004/09/01掲載
【全体図】
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キリスト降架 (Descent from the Cross) 1611-1614年
421×311cm(中央), 421×153cm(各翼) | 油彩・板 |
アントウェルペン大聖堂

キリスト昇架を描き終え取り組んだ、ルーベンス随一の代表作『キリスト降架』。アントウェルペン大聖堂の火縄銃手組合礼拝堂のために発注された本作の注文主は当時市長だったニコラス・ロコックスで、当初は「火縄銃手組合の守護聖人クリストフォロス」を主題に注文をおこなったが、失いかけた教会の権威を取り戻すため、そして何よりアントワープの平和のため、見るだけで感動を伝えられる祭壇画をとルーベンスが注文主を説得し、磔刑に処され絶命したイエスの亡骸を降ろす≪十字架降下≫の主題が描かれた。キリストの亡骸を降ろす人物の力強い肉体表現は『キリスト昇架』同様、ミケランジェロによる古典的表現の影響を感じさせ、この劇的で緊張感溢れる本場面を、より一層盛り上げているほか、画家自身もデッサンに残している古代ギリシア彫刻≪ラオコーン≫のポーズを参考にしていることが指摘されている。また本作は『フランダースの犬』で画業に憧れていた主人公ネロの憧れの絵画としても知られている。

関連:ルーベンス作『キリスト昇架』


【十字架から降ろされるキリスト】
十字架から降ろされるキリスト。この劇的で、教義上最も重要な瞬間のひとつを見事に捉えたルーベンスの豊かな才能が示される本作は、『キリスト昇架』と共に、画家随一の宗教画の代表的な作品として、現在も人々を惹きつける。
【人物の力強い肉体表現】
キリストの亡骸を降ろす人物の力強い肉体表現。『キリスト昇架』同様、ミケランジェロによる古典的表現の影響を感じさせ、この劇的で緊張感溢れる本場面を、より一層盛り上げている。
【死したキリストを見つめる聖母マリア】
死したキリストを見つめ嘆く聖母マリア。見る者の感情に深く迫る聖母マリアの青ざめた表情は、聖性を重要視する古典的な感情表現とは異なり、聖人の人間的な一面を描いたものである。
【美しく透き通る白い肌】
輝かしい光によって美しく透き通る白い肌。カラヴァッジョの影響を思わせる劇的な光彩表現は、後のルーベンス作品でも多用され、画家の様式の大きな特徴のひとつとなった。
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