Description of a work (作品の解説)
2004/09/01掲載
Work figure (作品図)
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出現

 (L'Apparition) 1874-1876年
105×72cm | 水彩・紙 | ルーヴル美術館(パリ)

19世紀のフランスで活躍した孤高の画家であり、象徴主義の先駆者でもあるギュスターヴ・モローが50歳の時に制作した傑作『出現』。本作に描かれる主題は、ユダヤ王ヘロデ=アンティパスの姪で、その後妻ヘロデヤの娘サロメがヘロデ王の前で踊り、褒美として、洗礼者ヨハネ(バプテスマのヨハネ)の首を求めたとされる場面≪ヘロデ王の前で踊るサロメ≫であるが、本作では斬首された洗礼者ヨハネの首がサロメの目前に出現した場面をモロー独自の解釈で幻想的に描いている。なお『出現』は複数制作されており、サロンに出典された本水彩画版の他に、フォッグ美術館が所蔵するひと回り大きい『出現』や、パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する『出現』が最も完成度が高い作品として知られているほか、『ヘロデ王の前で踊るサロメ』、『踊るサロメ(刺青のサロメ、入れ墨のサロメ)』など本画題≪ヘロデ王の前で踊るサロメ≫のみ(洗礼者ヨハネの首を配さない)を描いた作品も複数手がけている。

関連:フォッグ美術館 『出現』
関連:ギュスターヴ・モロー美術館 『出現』
関連:アーマンド・ハマー美術館 『ヘロデ王の前で踊るサロメ』
関連:ギュスターヴ・モロー美術館 『踊るサロメ』


【全体図】
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ヨハネの首を求めるサロメ。ユダヤ王ヘロデ=アンティパスの姪で、その後妻ヘロデヤの娘となるサロメという存在は、モローを強く刺激し、本作のほか『踊るサロメ』『盆に載せたヨハネの首を持つサロメ』『牢獄のサロメ』など複数描いている。



【ヨハネの首を求めるサロメ】
サロメの前に表れた生々しいヨハネの首。人々に悔い改めのしるしとして洗礼を施すほか、青年となったイエス(jesus)にもヨルダン川で洗礼をおこなったとされる洗礼者ヨハネ。



【表れたヨハネの首】
玉座に座るヘロデ王の姿。本作に描かれる主題は≪ヘロデ王の前で踊るサロメ≫であるが、本作では斬首された洗礼者ヨハネの首がサロメの目前に出現した場面をモロー独自の解釈で幻想的に描いている。



【玉座に座るヘロデ王の姿】

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