Description of a work (作品の解説)
2008/11/19掲載
Work figure (作品図)
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幼児キリストの礼拝

 (Adorazione del Bambino) 1732年頃
220×155cm | 油彩・画布 | サン・マルコ聖堂(ヴェネツィア)

18世紀のイタリア絵画界を代表する画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ後期を代表する宗教画作品のひとつ『幼児キリストの礼拝』。本作に描かれる主題は父なる神の大いなる意思によって降誕した幼子イエスを礼拝する天使たちを描く≪幼児キリストの礼拝≫である。画面中央やや左斜め上に輝きを帯びた白布に包まれる幼子イエスが配されており、幼子イエスは近寄る天使たちに祝福を与える仕草を見せている。その上部には幼子イエスの義父であり聖母マリアの夫でもある聖ヨセフが幼子イエスを大事そうに抱えながら見つめる姿が描かれており、イエスと聖ヨセフの関係性を強調している。さらに幼子イエスの対角線上となる右斜め下には聖母マリアが父なる神と会話するかのように(又は画面には描かれない天使らの降臨を見つめるように)天上を見上げており、本作の精神性と劇的な物語性を見事に表現している。激しい明暗対比による光彩表現や場面設定、重厚さを感じさせる筆触、ドラマチックでやや演劇的な姿態表現や場面展開などはティエポロが強く影響を受けていたジョヴァンニ・バティスタ・ピアツェッタの様式を踏襲しており、画家独特の軽やかで光に満ちた色彩表現はまだ明確に見出すことはできないが、それでも極めて高度な表現処理や多様性を感じさせる色彩描写などには画家の天賦の才能が感じられる。


【全体図】
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天使に祝福を与える幼子イエス。≪幼児キリストの礼拝≫を主題に描かれた本作の画面中央やや左斜め上に輝きを帯びた白布に包まれる幼子イエスが配されており、幼子イエスは近寄る天使たちに祝福を与える仕草を見せている。



【天使に祝福を与える幼子イエス】
天上を見上げる聖母マリア。激しい明暗対比による光彩表現や場面設定、重厚さを感じさせる筆触、ドラマチックでやや演劇的な姿態表現や場面展開などはティエポロが強く影響を受けていたジョヴァンニ・バティスタ・ピアツェッタの様式を踏襲している。



【天上を見上げる聖母マリア】
幼子イエスを白布に包みながら抱く義父聖ヨセフ。幼子イエスの義父であり聖母マリアの夫でもある聖ヨセフが幼子イエスを大事そうに抱えながら見つめる姿が描かれており、イエスと聖ヨセフの関係性を強調している。



【幼子イエス抱く義父聖ヨセフ】

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