Description of a work (作品の解説)
2007/12/07掲載
Work figure (作品図)
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ポンパドゥール夫人の肖像(マダム・ド・ポンパドゥール)


(Portrait de Mme Pompadour) 1756年
201×157cm | 油彩・画布 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)

ロココ美術盛期の巨匠フランソワ・ブーシェの代表的な肖像画作品のひとつ『ポンパドゥール夫人の肖像(マダム・ド・ポンパドゥール)』。本作に描かれる肖像画の人物は、平民階級出身ながら、その美貌と幼少期から受けてきた教育・教養の高さから、当時のフランス国王ルイ15世の公妾(公式の愛妾)にまで登りつめた≪ポンパドゥール夫人(本名はジャンヌ=アントワネット・ポワソン)≫である。ポンパドゥール夫人は1745年に公妾となったことで侯爵夫人(マダム・ド・ポンパドゥール)の爵位が与えられ、その教養の高さから政治的介入をおこなうほか、審美眼や文芸的才能にも秀でており、ブーシェを始めとした諸芸術家たちや文芸者たちとの交友、邸宅建設、美術品収集で莫大な金銭を浪費したものの、それは結果的にはロココ美術(様式)の発展の大きな貢献となった。本作は制作された翌年(1757年)にサロンで展示された時に、賛辞を以って迎えられたものの、グリム男爵など一部からは批判的な言葉も受けた。本作の描かれる部屋については現在も不明であるも、本作での高価な長椅子へ横たわるように座るポンパドゥール夫人は、当時の流行に則る、軽やかでありながら洗練された豪華さも感じさせるドレスに身を包み、確固たる強い意志を感じさせる大きな瞳と端整な顔を右側へと向けている。また真珠の腕輪が控えめに輝く左手には、彼女の知識の高さと象徴するかのように一冊の書物が描かれているほか、足元には夫人の愛犬ミミが配されている。本作のロココ様式の典型的な肖像展開や洗練性、理想化する対象(本作ではポンパドゥール夫人)の美的描写などはロココ時代の肖像画の中でも特に秀逸の出来栄えであり、画家の技量と才能の高さを見出すことができる。なおヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)が所蔵する『ポンパドゥール侯爵夫人の肖像』を始め、画家(とその工房)が制作したポンパドゥール夫人の肖像画が多数確認されている。

関連:『ポンパドゥール侯爵夫人の肖像』


【全体図】
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強い意志を感じさせるポンパドゥール夫人の美しい顔。本作に描かれる肖像画の人物は、平民階級出身ながら、その美貌と幼少期から受けてきた教育・教養の高さから、当時のフランス国王ルイ15世の公妾(公式の愛妾)にまで登りつめた≪ポンパドゥール夫人≫である。



【強い意志を感じさせる夫人の美しい顔】
軽やかでありながら洗練された豪華さも感じさせる装飾性の高いドレス。本作のロココ様式の典型的な肖像展開や洗練性、理想化する対象(本作ではポンパドゥール夫人)の美的描写などはロココ時代の肖像画の中でも特に秀逸の出来栄えであり、画家の技量と才能の高さを見出すことができる。



【豪華さも感じさせる装飾性の高いドレス】
知識の高さと象徴する一冊の書物。なおヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)が所蔵する『ポンパドゥール侯爵夫人の肖像』を始め、画家(とその工房)が制作したポンパドゥール夫人の肖像画が多数確認されている。



【知識の高さと象徴する一冊の書物】
夫人の足元に描かれる愛犬ミミ。1745年に公妾となったことで侯爵夫人(マダム・ド・ポンパドゥール)の爵位が与えられたポンパドゥール夫人は、審美眼や文芸的才能にも秀でており、ブーシェを始めとした諸芸術家たちや文芸者たちとの交友、邸宅建設、美術品収集で莫大な金銭を浪費したものの、それは結果的にはロココ美術(様式)の発展の大きな貢献となった。



【夫人の足元に描かれる愛犬ミミ】

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