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奴隷の奇蹟 (Miracolo dello schiavo) 1548年頃
415×541cm | 油彩・画布 | アカデミア美術館(ヴェネツィア) |
ティントテットの全作品中、最も世に知られている作品のひとつであり、盛期ルネサンスヴェネツィア派絵画を代表する傑作『奴隷の奇蹟』。ヴェネツィアのサン・ロッコ同信会館の装飾画として制作された本作の主題は、キリスト十二使徒の聖ペトロの弟子として布教に同道した福音書記者のひとりで、ヴェネツィアの守護聖人でもある≪聖マルコ≫の奇蹟を描いたものであるが、特筆すべきはその表現にある。ヴェネツィア画壇の重鎮ティツィアーノにも相当の衝撃を与えた本作の、誇張された短縮法を用いて描かれた劇的な場面展開や、ヴェネツィア派の大きな特徴である豊かな色彩を使用した表現手法に加え、徹底された写実性で描かれる非現実的な奇蹟の場面は、当時、賞賛と批難の激しい論争を起こした。
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