Description of a work (作品の解説)
2004/10/01掲載
Work figure (作品図)
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胸を露わにする女性の肖像


(Presentazione di Gesu al tempio) 1570年頃
61×55cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

ヴェネツィア派の巨匠であると同時に、同じくヴェネツィア派最盛を誇ったティツィアーノをも凌ぐ、16世紀最大の肖像画家としての顔を持つティントテットが手がけた代表的な肖像画『胸を露わにする女性の肖像』。プラド美術館が所蔵する本作は、女性の柔らかな光を放つ肌の質感や色彩の豊かさも特筆に値するが、何と云っても肖像画の中に甘美性を持たせつつ、モデルの凛とした表情の美しさが際立っている。高貴で端正な顔立ちはもちろん、多少誇張されつつも女性特有の強い意思を秘めたこの女性の肖像画は、人間を賛美し、再発見したルネサンス芸術の真髄とも呼べる美しさに溢れている。また白色肌によく合った透き通る美しさを放つ真珠の首飾りなどから、当時最高級とされていた透ける素材を使用した服装からも、この女性が特別な存在であることがわかる。


【全体図】
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一心に真横を見つめる女性。高貴で端正な顔立ちはもちろん、多少誇張されつつも女性特有の強い意思を秘めたこの女性の肖像画は、人間を賛美し、再発見したルネサンス芸術の真髄とも呼べる美しさに溢れている。



【真横の一点を見つめる女性】
白色肌によく合った透き通る美しさを放つ真珠の首飾りと、柔らかい質感で豊かに描かれた女性の乳房。当時最高級とされていた透ける素材を使用した服装からも、この女性が特別な存在であることがわかる。



【柔らかい質感で描かれた乳房】

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