Description of a work (作品の解説)
2006/05/31掲載
Work figure (作品図)
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羊飼いの礼拝

 (Adorazione dei pastori) 1578-1581年頃
542×455cm | 油彩・画布 | サン・ロッコ同信会館

ヴェネツィア派を代表する巨匠ティントテットがサン・ロッコ同信会館のために手がけた装飾画の代表的な作例のひとつ『羊飼いの礼拝』。同信会館大広間の壁面の一部として描かれる本作の主題は神の子イエスが降誕した夜、ベツレヘム郊外の貧しい羊飼いのところへ大天使が降り救世主が生まれたことを告げられた後、急いでベツレヘムに向かい厩の飼葉桶に眠る降誕して間もない聖子イエスを礼拝するキリスト教美術において代表的な図像のひとつ≪羊飼いの礼拝≫で、強烈な光彩によって照らされる登場人物の劇的でダイナミックな運動性が大きな特徴のひとつである。本作の上右部では降誕したばかりの幼子イエスが聖母マリアに寄り添われながら眩い光を放ち、その傍らでは聖母マリアの夫であり神の子イエスの義父であるヨセフが二人を見守っている。一方、上左部と下左部ではこの聖なる家族の世話をしている羊飼いの一行と従者の様子が画家の様式となる強い明暗対比を用いた表現によってダイナミックに展開している。このようなマニエリスムを感じさせる表現手法は後の画家に多大な影響を与えただけではなく、当時、最も隆盛を誇っていたヴェネツィア派内においても最も注目すべき表現のひとつとして重要視されている。


【全体図】
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幼子イエスに寄り添う聖母マリア。本作はヴェネツィア派を代表する巨匠ティントテットがサン・ロッコ同信会館大広間の壁面のために手がけた装飾画の代表的な作例のひとつである。



【幼子イエスに寄り添う聖母マリア】
降誕したばかりの幼子イエス。聖母マリアに寄り添われながら幼子イエスは眩い光を放ち、神の子としての存在を存分に示しているほか、このようなマニエリスムを感じさせる表現手法は後の画家に多大な影響を与えただけではなく、当時、最も隆盛を誇っていたヴェネツィア派内においても最も注目すべき表現のひとつとして重要視されている。



【降誕したばかりの幼子イエス】
傍らで聖母マリアと幼子イエスを見守る聖ヨセフ。本作の主題≪羊飼いの礼拝≫とはベツレヘム郊外の貧しい羊飼いのところへ大天使が降り救世主が生まれたことを告げられた後、急いでベツレヘムに向かい厩の飼葉桶に眠る降誕して間もない聖子イエスを礼拝する図像である。



【傍らで二人を見守る聖ヨセフ】
強烈な光彩によって照らされる登場人物の劇的でダイナミックな運動性。この聖なる家族の世話をしている羊飼いの一行と従者の様子が画家の様式となる強い明暗対比を用いた表現によってダイナミックに展開している。



【強烈な光彩によって照らされる人物】

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