Description of a work (作品の解説)
2006/09/08掲載
Work figure (作品図)
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バルダッサッレ・カスティリオーネの肖像


(Ritratto di Baldassarre Castiglione) 1514-1515年頃
82×67cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

ルネサンス最大の巨匠のひとりラファエロ・サンツィオが手がけた肖像画の傑作『バルダッサッレ・カスティリオーネの肖像』。本作に描かれるのは、ロンバルド地方出身の貴族で、16世紀イタリアのルネサンス宮廷生活の典型的な人間像を記した≪廷臣論≫の著者として知られる有名な文学者であり、外交官でもあった≪バルダッサッレ・カスティリオーネ≫の肖像画で、親密な友人関係にあったラファエロの持っていた類稀な技量が存分に示されている。≪バルダッサッレ・カスティリオーネ≫はその著書の中で「肖像画とは、描かれる人物が持つ理念の具現的表現である」と説いているよう、当時の社会の中では最先端の文化人であり、ラファエロは≪バルダッサッレ・カスティリオーネ≫が持つ理念や主義、思想を、人物肖像として画面の中に理想的な再構築を示している。つまりそれは深い精神性と高潔な眼差しを携えるカスティリオーネの表情や、柔らかい毛並みの質感を存分に感じさせる質の高い衣服の描写、落ち着きのある色彩でまとめられる構成など、ひとつの在るべき理想形として人物を表現しているのである。なお、本作をおそらくマドリットで目撃したルーベンスが模写を残している(個人蔵)ほか、オランダ絵画黄金期最大の巨匠レンブラントも水彩で模写を描いており、画家の自画像制作に多大な影響を与えたことが知られている。


【全体図】
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深い精神性と高潔な眼差しを携えるカスティリオーネの表情。本作に描かれるのは、ロンバルド地方出身の貴族で、16世紀イタリアのルネサンス宮廷生活の典型的な人間像を記した≪廷臣論≫の著者として知られる有名な文学者であり、外交官でもあった≪バルダッサッレ・カスティリオーネ≫の肖像である。



【精神性と高潔な眼差しを携えた表情】
柔らかい毛並みの質感を感じさせる質の高い衣服の描写。ラファエロは≪バルダッサッレ・カスティリオーネ≫が持つ理念や主義、思想を、人物肖像として画面の中に理想的な再構築、つまりひとつの在るべき理想形として人物を表現しているのである。



【質の高い衣服の描写】

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