Description of a work (作品の解説)
2005/09/15掲載
Work figure (作品図)
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ルクレチアに扮した婦人の肖像

 1533年
(Ritratto di gentildonna in veste di Lucrezia)
95×110cm | 油彩・板 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

肖像画家としても名を馳せていたロレンツォ・ロットの代表作『ルクレチアに扮した婦人の肖像』。紀元前6世紀ローマの伝説的女性で、暴君タルクゥイニウスの王子に陵辱され、夫に手紙と無念を残し自害した≪ルクレチア≫に扮した姿で描かれた婦人の肖像画であるが、その人物の内面に肉薄する圧倒的な表現力は、当時から名画として名高い作品のひとつであった。婦人の内面に迫る感情豊かな表情や身体の表現、単調ながら色彩豊かな描かれる背景などはロレンツォ・ロットが描く肖像画の大きな特徴であるほか、ルクレチアはその言い伝えから≪貞淑≫を示している。ルクレチアの遺書と無念を受け取った夫は、その後、仲間と共に暴君タルクゥイニウスの一族を滅ぼしたとされる。


【全体図】
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ルクレチアに扮する婦人。婦人の内面に迫る感情豊かな表情や身体の表現、単調ながら色彩豊かな描かれる背景などは、ロレンツォ・ロットが描く肖像画の大きな特徴のひとつ。またルクレチアは、その言い伝えから≪貞淑≫を示している。



【ルクレチアに扮する婦人】
本作の題名ともなった紀元前6世紀ローマの伝説的女性≪ルクレチア≫を描いた素描。ルクレチアの遺書と無念を受け取った夫は、その後、仲間と共に暴君タルクゥイニウスの一族を滅ぼしたとされる。



【ルクレチアを描いた素描】

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