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homeページCollection常設展示ルネサンス芸術
Introduction of an artist(アーティスト紹介)

マティアス・グリューネヴァルト Matthias Grunewald
1470-1528 | ドイツ | ドイツ・ルネサンス

デューラーと並びドイツ・ルネサンスを代表する画家の一人。その作品は後期ゴシックの精神に立脚し、形態と色彩の表現主義的な描写の力によって信仰の内面的精神性を表出した。グリューネヴァルトの名称は17世紀J・フォン・サンドラルトが誤伝し定着したもの。宮廷画家を務めるなど高い功績を残していたが、弟子の名が残っていないことや、ドイツ・ルネサンスの主流作品のひとつであった版画を制作していなかったこともあり、没後は忘れられた存在となったが、メランヒトンはデューラーに次ぐ巨匠と高い評価をした。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
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イーゼンハイム祭壇画(Isenheimer Alter)1512-1515年頃
269×143cm | Oil on panel| Musee d'Unterlinden, Colmar

ドイツ・ルネサンスを代表する画家グリューネヴァルト屈指の傑作『イーゼンハイム祭壇画』。後期ゴシックの精神を代表する作品となった本作の典拠は、スウェーデンの聖ビルギッタ≪啓示≫、≪キリスト伝≫、黄金伝説中の≪聖アントニウス伝≫とされ、長く、同時代の画家アルブレヒト・デューラーの作とされてきたが、1844年にブルクハルトが再鑑定した結果グリューネヴァルトに帰属された。本祭壇がで最も優れた完成度を示すのが、≪天使の奏楽を伴うキリストの降誕≫を始めとした内部を構成する作品群や、外部の『キリストの磔刑』であり、各場面とも深い精神性を巧みな構図で描いている。特に新約聖書マタイ福音書に記される『キリストの磔刑』部分は痛々しいほどの残虐性と人類が背負う罪深さ、そして深い聖性を併せ持つ類稀な磔刑表現として今なお人々の心を打ち続けている。なおグリューネヴァルトが手がけた両翼の祭壇画の以外の部分で、主祭壇となる木彫り部分の『聖アウグスティヌス』『聖アントニウス』『聖ヒエロニムス』などは1505年頃N・ハーゲナウアーが制作し、プレデッラ部分の『キリストと十二使徒』部分はD・バイエルが制作した。

関連:外部各名称内部各名称最内部各名称
関連:≪外部拡大表示≫ ≪磔刑部拡大表示
関連:≪最内部拡大表示

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【全体図】
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シュトゥパハの聖母子(Stuppach Madonna)1517-1519年頃
186×150cm | Oil on panel | Parish Church, Stuppach

雪のように透き通る聖母子の肌の白さから、聖母の雪の奇蹟の祭壇画と称される、シュトゥパハ教区聖堂の祭壇画中央部分『シュトゥパハの聖母子』。主題は聖母マリアが地上に腰掛け、幼子キリストを抱く姿を描く、祭壇画の典型であった≪謙譲の聖母子≫だが、後期ゴシックの精神を立脚するグリューネヴァルトは、卓越した表現のもと、それまでのドイツ絵画(祭壇画)にはあまり見られなかった、深い精神性を描き出した。また本作を含み、祭壇画は主要部分である中央(本作)と、左右に179×91cmで描かれた両翼部分の三連作で、右翼部分『ローマのサンタ・マリア・マジョーレ聖堂建立の奇蹟』はフライブルクのアウグスティヌス美術館が所蔵するが、左翼部分は消失している。グリューネヴァルトは宗教画を、特にキリストの磔刑図を多く描いたが長くその価値を忘れられていたため、現存数は少ない。

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