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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス (Geertgen tot Sint Jans)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/07/12掲載
【全体図】
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ロザリオの聖母 (Madonna of the Rosary) 1480年頃
26×20cm | 油彩・板 | ボイスマン=ファン・ブニンヘン美術館

初期ネーデルランド絵画の画家ヘールトヘン・トット・シント・ヤンスを代表する作品『ロザリオの聖母』。本作に描かれるのは父なる神の大いなる意志によって降誕した幼子イエスと、イエスを抱く聖母マリアの≪聖母子≫の図像であるが、極めて異質的で神秘性に富んだ表現がなされている。作品全体を構成する中央の聖母子とそれを包む同心円の光は世界(宇宙とも解釈される)を表現しているとされ、聖母マリアに抱かれる幼子イエスが鳴らしている2個の鈴は父なる神の同位的存在として人々を邪悪から救い導くことを意味している。この解釈は中世最大の神学者である聖トマス・アクィナスの提唱した≪定式化された概念≫を示しているとされている。また聖母マリアの上部では神を賛美し感謝する≪三聖唱≫が記される巻物を手にする3人の天使が配され、父なる神の偉大な神性を称賛しているほか、上弦の月に乗る聖母マリアは邪悪の存在である竜を踏みつけており、これは悪を打ち負かしたことを象徴している。なお聖母子を包む三輪の光は≪栄光≫≪悲哀≫≪歓喜≫を表しているとされ、三輪の中に描かれる天使らは十字架、石柱、茨の冠などの受難具や奏楽に用いる音楽器を手にしている。


【幼子イエスを抱く聖母マリア】
幼子イエスを抱く聖母マリア。本作に描かれるのは父なる神の大いなる意志によって降誕した幼子イエスと、イエスを抱く聖母マリアの≪聖母子≫の図像であるが、極めて異質的で神秘性に富んだ表現がなされている。

【2個の鈴を鳴らす幼子イエス】
2個の鈴を鳴らす幼子イエス。聖母マリアに抱かれる幼子イエスが鳴らしている2個の鈴は父なる神の同位的存在として人々を邪悪から救い導くことを意味している。この解釈は中世最大の神学者である聖トマス・アクィナスの提唱した≪定式化された概念≫を示しているとされている。

【退治された邪悪の象徴である竜】
退治された邪悪の象徴である竜。上弦の月に乗る聖母マリアは邪悪の存在である竜を踏みつけており、これは悪を打ち負かしたことを象徴しているほか、聖母子を包む三輪の光は≪栄光≫≪悲哀≫≪歓喜≫を表しているとされ、三輪の中に描かれる天使らは十字架、石柱、茨の冠などの受難具や奏楽に用いる音楽器を手にしている。

【三聖唱が記される巻物を手にする天使】
神を賛美し感謝する≪三聖唱≫が記される巻物を手にする天使。作品全体を構成する中央の聖母子とそれを包む同心円の光は世界(宇宙とも解釈される)を表現しているとされる。

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