Description of a work (作品の解説)
2006/03/28掲載
Work figure (作品図)
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バルバドーリ祭壇画

 (Pala Barbadori) 1437-1439年
217×244cm | テンペラ・板 | ルーヴル美術館(パリ)

フィレンツェ派の大画家フィリッポ・リッピの舞台的な空間構成が示される最初の代表的な作例のひとつ『バルバドーリ祭壇画』。教皇党の首領たちの依頼により、アウグスティヌス会サント・スピリト聖堂バルバドーリ家礼拝堂の祭壇画として手がけられた本作は、幼子イエスとイエスを抱く聖母マリアを中心に、複数の天使たちと聖フレディアーノ、聖アウグスティヌスを配した構図が用いられている。この単一の空間における聖場面の現実性を強く示す描写にはフィリッポ・リッピがそれまでに用いた表現からの発展が認められ、それはフラ・アンジェリコの作品から影響であると現在では推測されている。また本祭壇画はナポレオンの時代にパリへと移された経緯を持つほか、ウフィツィ美術館には『聖アウグスティヌスの幻視』『セルキオ川の流れを変える聖フレディアーノ』を始めとしたプレデッラ部分が収蔵されている。

関連:プレデッラ『聖アウグスティヌスの幻視』
関連:プレデッラ『セルキオ川の流れを変える聖フレディアーノ』
関連:プレデッラ『聖母の死のお告げ』


【全体図】
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幼子イエスとイエスを抱く聖母マリア。教皇党の首領たちの依頼により、アウグスティヌス会サント・スピリト聖堂バルバドーリ家礼拝堂の祭壇画として手がけられた本作は、幼子イエスとイエスを抱く聖母マリアを中心に、複数の天使たちと聖フレディアーノ、聖アウグスティヌスを配した構図が用いられている。



【幼子イエスとイエスを抱く聖母マリア】
聖母子の前で祈る聖フレディアーノ。単一の空間における聖場面の現実性を強く示す描写にはフィリッポ・リッピがそれまでに用いた表現からの発展が認められ、それはフラ・アンジェリコの作品から影響であると現在では推測されている。



【聖母子の前で祈る聖フレディアーノ】
聖母子を見つめる聖アウグスティヌス。本祭壇画はナポレオンの時代にパリへと移された後に返還された経緯を持つほか、ウフィツィ美術館には『聖アウグスティヌスの幻視』『セルキオ川の流れを変える聖フレディアーノ』を始めとしたプレデッラ部分が収蔵されている。



【聖母子を見つめる聖アウグスティヌス】

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