Description of a work (作品の解説)
2005/09/13掲載
Work figure (作品図)
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聖ウルスラ伝

 (Storie di sant'Orsola) 1490-1495年
油彩・画布 | 各部による | アカデミア美術館(ヴェネツィア)

ヴィトーレ・カルパッチョが残した連作画の中で、最も初期に描かれた作品群『聖ウルスラ伝』。聖ウルスラ同信会主祭壇画のために描かれた本作の主題は、初期キリスト教の伝説的な聖人として黄金伝説を典拠とする≪聖ウルスラ伝≫を描いたもので、描かれた9作品全てがカルパッチョ直筆とされる。フェラーラ派の影響を思わせる柔軟な光彩の描写のほか、遠近法によって描かれる精密な空間構造など、カルパッチョ独自の様式が示される。また細部にまで丹念に描かれる描写から、当時の生活を知ることのできる貴重な資料として重宝されている。聖ウルスラとはイギリス王の娘として生まれ、婚約者コノンと1万1000人の侍女を連れローマへ巡礼の旅に出るも、その帰路の途中、蛮族ケルンのフン族に襲われ殉教した初期キリスト教伝説の聖女である。なお『聖ウルスラ伝』の場面は≪イギリス大使の到着≫、≪出発の挨拶をおこなうイギリス大使≫、≪イギリス大使の帰国≫、≪巡礼への出発≫、≪巡礼者たちと教皇の会見≫、≪聖ウルスラの夢≫、≪ケルンへの到着≫、≪巡礼者たちの殉教と聖ウルスラの埋葬≫、≪聖ウルスラの称揚≫の9場面から構成されている。


【全体図】
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≪出発の挨拶をおこなうイギリス大使≫部分。聖ウルスラとはイギリス王の娘として生まれ、婚約者コノンと1万1000人の侍女を連れローマへ巡礼の旅に出るも、その帰路の途中、蛮族であるケルンのフン族に襲われ殉教した初期キリスト教伝説の聖女。
関連:『出発の挨拶をおこなうイギリス大使』拡大表示



【出発の挨拶をおこなうイギリス大使】
カルパッチョが残した傑作『聖ウルスラ伝』は≪イギリス大使の到着≫、≪出発の挨拶をおこなうイギリス大使≫、≪イギリス大使の帰国≫、≪巡礼への出発≫、≪巡礼者たちと教皇の会見≫、≪聖ウルスラの夢≫、≪ケルンへの到着≫、≪巡礼者たちの殉教と聖ウルスラの埋葬≫、≪聖ウルスラの称揚≫の9場面から構成される。
関連:『聖ウルスラの夢』拡大表示



【聖ウルスラの夢】

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