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homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ピーテル・ブリューゲル (Pieter Brueghel the Elder)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/21掲載
『ネーデルランドの諺』内容詳細図
1. クッションの上で悪魔を縛る女(男勝りの強い女) 2. 柱を噛む男(偏執狂的な信仰をもつ人間。偽善者)
3. 片手に水、片手に火(二重人格) 4. 産卵前の卵塊のために鰊を焼く(報いなき労苦)
5. 椅子の間の灰に座る(好機を逸する。全てを失う) 6. 鍋の中に犬(食物が無い)
7. 豚が樽栓を咥え逃げる(監督不行届で破産) 8. 壁に頭をぶつける(不可能の遂行。無理は無理)
9. 一人は羊の、一人は豚の毛を刈る(同行為でも片方は有益、片方は無益) 10. 猫の首に鈴(危険な計画)
11. 歯にも武装(完全武装) 12. 鋏の掛かる店(不当に大きな利益を得る)
13. 一本の骨をかじる(いつまでも同じ事を愚痴る) 14. 雌鶏触り(家事に口出しする男、妻優位、好色漢)
15. 二つの口で話す(二枚舌) 16. 日々を籠で運び出す(無意味な時間の浪費)
17. 悪魔に蝋燭を灯す(信用しない者にお世辞を述べる) 18. 悪魔の許へ告解に行く(敵への秘密の打ち明け)
19. 告げ口屋 20. 一人が亜麻巻き、一人が紡ぐ(悪事の企てと実行)
21. 夫に青外套を着せる妻(妻の裏切り、欺瞞) 22. 子牛が溺れた後に穴を塞ぐ(有事が起こった後に対策を起てる)
23. 世渡り上手は身を屈める(出世の為の狡猾な手段) 24. 豚の前に薔薇を巻く(豚に真珠と同意)
25. 腹を突き刺された豚(既に事は決められた) 26. 一本の骨に二匹の犬(地位や財産の奪い合い)
27. 狐と鶴が交互に招待(欺く者は報いを受ける) 28. 火に小便をかけるのは健康(泌尿器病の迷信)
29. 親指の上で回る世界(意のままに支配する者) 30. 車輪に棒を入れる(予期せぬ障害、妨害)
31. 粥をひっくり返せば二度と元へは戻らない(取り返しのつかない過ち。覆水盆に返らず) 32. 小斧を探す(逃げ道、口実を探す)
33. パンからパンに届く術を知らない(今日はパンを得られても、明日はどうかわからない) 34. より長いものを得ようと引っ張る(誰もが他人より良いものを得ようとする)
35. 釜戸と競い大口を開ける(無駄な努力、不可能なこと) 36. 神に亜麻の髭をつける(計略で人を騙す)
37. 釜戸の中に居たことのない者は、釜戸の中を探さない(悪事に嫌疑をかける者は、その悪事の経験者) 38. 雌鶏の卵を求め、ガチョウの卵を取り逃がす(些細なことに気を取られ、重要なことを逃す)
39. 籠から抜け落ちる(思い通りに行かない。罪の告白) 40. 燃える炭火の上に座る(落ち着かない者)
41. 倒錯した世界(地位、秩序、社会の逆転) 42. 全世界に糞を垂らす(世間、世論への軽蔑無視)
43. 阿呆には良いカードが巡る(無知の勝利) 44. 互いの鼻をつまむ(騙し合い)
45. 鋏の目を通して引く(布地のごまかし。不正な商い) 46. 巣の中のひとつの卵(備えあれば憂いなし)
47. 指の間から見る(見てみぬふり、大目に見る) 48. 箒をまたいで結婚(同棲する男女への揶揄)
49. 外に差し出される箒(主人の不在で召使が宴会) 50. 菓子の屋根(豊富で有り余る)
51. 月に向かい小便(野心ばかり大きくても成功しない) 52. 一つの頭巾にふたりの阿呆(ふたりは愚行も一致)
53. 阿呆の髭を剃る(ひとをからかう、馬鹿にする) 54. 網の後で魚を取る(他人の後では良い結果は得られない)
55. 門で尻を拭く(全く気にかけない、無視) 56. 玄関扉の叩金に接吻(死ぬほど恋している)
57. 牛からロバへ飛び移る(贅沢から貧乏への転落) 58. 晒し台の上で弾く(不当な私有化)
59. 矢継ぎ早に射る(浪費し無一文になる) 60. 開柵のままだと豚は逃げ出す(監督しないと子供はしたい放題である)
61. 尻に火がついたように走る(全力疾走) 62. 外套を風になびかせる(都合次第で意見を変える)
63. コウノトリを眺める(無為に過ごす) 64. 風の中で羽根を箕にかける(無意味な愚行)
65. 大魚は小魚を食らう(権力者の弱者への圧迫) 66. 鱈漁のために小魚を投げる(利益のための犠牲)
67. 陽が反射する水面への怒り(他人の幸運への嫉妬) 68. 逆流で泳ぐ(権力への反発、悪条件下の努力)
69. 鰻の尻尾を掴む(困難への挑戦、一生懸命) 70. 他人の革でベルトを作るのは良い(他者の金だと出費もかさむ)
71. 壺も水汲みに通うと割れる(悪事は必ずばれる) 72. 僧衣を柵にかける(修道士の還俗)
73. 金を水に投げる(無意味な浪費) 74. 同じ穴からふたりが糞を垂らす(ふたりは悪事でも気が合う)
75. 一打で二匹の蝿を潰す(二つの目的を同時達成) 76. 身体が暖まれば誰の家が燃えようが構わない(自分が良ければ他者がどうなろうと構わない)
77. 丸太を引きずる男(困難な仕事、結婚の束縛) 78. 馬糞は無花果にあらず(見かけでは騙されない)
79. 野生の熊は仲が良い(不仲な夫婦への寓意) 80. 何故ガチョウが裸足で歩くのか誰も知らない(たとえわからなくとも、何事も理由は存在する)
81. 帆に目を留める(よく注意する、監視する) 82. 絞首台に糞を垂らす(処刑を恐れない)
83. 不安と恐怖は老人をも走らせる(火事場の馬鹿力) 84. 盲人が盲人を導くと溝に落ちる(偽信仰への寓意)
85. どんなに細かく紡ごうと、太陽の下には現れる(小細工しても悪事は明るみになる)    
※参考:ブリューゲルの諺の世界―民衆文化を語る 森洋子著(白凰社)


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