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homeページCollection常設展示ルネサンス芸術
Introduction of an artist(アーティスト紹介)
画家人物像

アルブレヒト・アルトドルファー Albrecht Altdorfer
1480-1538 | ドイツ | ドイツ・ルネサンス

ドイツ・ルネサンスの中で特に風景描写を重視し、近代風景画の概念の成立に多大な影響を与えた≪ドナウ派≫を代表する画家。ドナウ河畔の自然を作品の背景に描き、当時の美術的な流れにおいて独自の地位を築いたことからそう呼ばれるようになった。アルトドルファー自身はクラナハの風景描写から幾多の影響を受けたと研究されている。写本彩色画家の息子として生まれたことから、写実的な描写を作風の基礎とし、建築的なモティーフには執拗な関心を持ち、作品に配される建築物描写の卓越した表現は他に類がないほどの出来を見せる。また油彩画作品の大半は宗教画であるが、写本彩色画や壁画も数点手がけている。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
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エジプトへの逃避途上の休息
(Die Ruhe auf der Flucht nach Agypten) 1510年
58.2×39.2cm | Oil on panel | Staatliche Museen, Berlin

写本彩色画家の父から写実的で細密描写を基本とした画法を学んだアルトドルファーの別の一面を垣間見れる初期の代表的な作品『エジプトへの逃避途上の休息』。アルトドルファーの写実性をもった表現を用いながらも、建築物や噴水などのモティーフに幻想的なエッセンスを与え、独特の作風となった本作の主題はユダヤの王ヘロデが、幼子キリストを殺害するためにベツレヘムへ派遣した兵士から逃れるためにエジプトへ向かう場面を描いた≪エジプトへの逃避途上≫。ドナウ派の大きな特徴である風景にも、画家の卓越した表現が見られるなど、アルトドルファーを研究する上で、特に重要視される作品のひとつである。繊細に表現される幼子キリストに慈愛の笑みを浮かべる聖母マリアらの傍らには、その父であり夫である聖ヨセフが美しい青色の衣服をまとい見守っている。またこの幻想的な場面を象徴している噴水のモティーフの下には、アルトドルファーの署名と作品の制作年が記されている。

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【全体図】
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アレクサンドロス大王の戦い(Die Alexanderschlacht)
1529年
158.4×120.3cm | Oil on panel | Alte Pinakothek, Munich

ドナウ派の画家アルトドルファーの手がけた作品中、最も有名であろう大作『アレクサンドロス大王の戦い』。現在アルテ・ピナコテークに所蔵される本作は、当時のバイエルン大公ヴィルヘルム4世が王宮を装飾するために8人の画家へ、計16点の歴史画を依頼し制作されたもののひとつで、アルトドルファーは歴史的背景から紀元前333年に起こったイッソス河畔でペルシア王ダレイオス3世を破った戦いを題材にし描いた。画家は父ゆずりの写本彩色画の技法を用い極めて細密な描写で、この壮大な歴史の一場面を描いており、下部に配される集団の兵士と、上部に広がりをみせる雄大な背景の描写が本作の見所のひとつである。またシュルレアリスム的な印象すら与えている画面最上部に燦然と配されたアルトドルファー自身の署名である。アレクサンドロス大王はフィリッポス二世の子として生を受けたマケドニアの国王で、遠征軍を率いてペルシャを滅ぼし、インドのパンジャブ地方まで進出。ギリシャとオリエントを含む空前の大帝国を建設し、東西文化の融合を図りヘレニズムの下地を作った。

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