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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/06/20掲載
【全体図】
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かごの聖母 (Madonna della cesta) 1525-1526年頃
34×25cm | Oil on panel | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

厳格で貞淑な聖母子像というより、どこか、のどかで穏やかな母と子の印象が強い、コレッジョらしい作品『かごの聖母』。主題は聖母マリアと幼子イエスが大地に腰を下ろした謙譲の聖母子像に、傍らで聖母マリアの歳の離れた夫聖ヨセフを配する典型的な聖家族の構図であるが、画面左端の籠の中に入る裁縫道具を始め、聖母マリアの軽やかな服装や穏やかに笑みを浮かべる表情、幼子イエスの子供らしい無邪気な仕草などは、同年代の典型的な平民を思わせ、画面後方では聖母マリアの夫、聖ヨセフが作業をおこなっており、より一層、その印象を強くしている。それは聖母子像という極めて古典的で神々しい主題を、マニエリスムの画家コレッジョが、類稀な独自性と、芸術に対する真摯な姿勢の賜物にほかならない。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品より学んだスフマート(ぼかし技法)を用いて描かれた聖母マリアの輪郭線は、やや深緑の背景と溶け合い、見事な一体感を表している。また母親(聖母マリア)に抱かれ、無邪気に手足を動かす愛らしい幼子イエスの姿も印象的であり、その後方では歳の離れた聖母マリアの夫、聖ヨセフが作業をおこなっており、より見る者に近い存在感を示している。


【母性を感じさせる聖母マリアの笑み】
幼子イエスに寄せた、深い母性を感じさせる聖母マリアの笑み。レオナルド・ダ・ヴィンチの作品より学んだスフマート(ぼかし技法)を用いて描かれた聖母マリアの輪郭線は、やや深緑の背景と溶け合い、見事な一体感を表している。

【愛らしい幼子イエスの姿】
母親(聖母マリア)に抱かれ、無邪気に手足を動かす愛らしい幼子イエスの姿。後方では歳の離れた聖母マリアの夫、聖ヨセフが作業をおこなっており、より見る者に近い存在感を示す。

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