Description of a work (作品の解説)
2008/01/02掲載
Work figure (作品図)
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梅花禽鳥図(四季花鳥図襖)


(Prunus mume and Bird) 1566年(永禄9年)
175.5.0×142.5cm | 16面中4面・紙本墨画 | 京都国立博物館

狩野派一族の中でも天才として名高い狩野永徳の代表作、国宝『梅花禽鳥図』。本作は、将軍・足利義晴に仕えた戦国武将三好長慶の菩提を弔うために、その養子義継によって創建された大徳寺塔頭・聚光院(京都市紫野)方丈の障壁画のひとつとして制作された『四季花鳥図襖』16面の中の梅図である。聚光院の障壁画制作は絵師の父である狩野松栄と共に制作され、その中で永徳は『四季花鳥図襖』16面(芦雁図、松鶴図、岩に鶺鴒図、そして梅花禽鳥図)と『琴棋書画図』8面を手がけたとされており、制作年代については通説的に23〜24歳頃の作とされてきたものの、近年おこなわれた様式・建築年代の再調査・再検討の結果、40歳頃(1583年頃)とする説も唱えられ、さらなる研究が待たれている。おそらく藁筆による若々しく力強い隆々とした梅の木や、真っ直ぐに伸びる凛とした枝の描写は、永徳の瑞々しい生命感に溢れている。さらに枝に留まる禽鳥(キンチョウ)や、流れる川の中を進む禽鳥の優美で生き生きとした姿の表現も見事の一言であるが、画面最左面に描かれる一匹の飛来する躍動的な禽鳥はそれ以上に観る者の心象に強く残る。さらに全体を引き締める、岩肌や梅の木の根元の鋭角的で硬質的な表現も注目すべき点のひとつである。本作を含む『四季花鳥図襖』は、画家の祖父であり、狩野派の確立者でもある狩野元信の花鳥画様式に倣いながらも、圧倒的な力動性は元信それを大きく逸脱し、絵師独自の躍進を遂げている。なお四季花鳥図襖は近年、京都国立博物館に寄託された為、現在の聚光院には複製が置かれている。

関連:『梅花禽鳥図』全体図左図拡大図右図拡大図


【全体図】
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真っ直ぐ伸びる梅の木の凛とした表現。本作は、将軍・足利義晴に仕えた戦国武将三好長慶の菩提を弔うために、その養子義継によって創建された大徳寺塔頭・聚光院(京都市紫野)方丈の障壁画のひとつとして制作された『四季花鳥図襖』16面の中の梅図である。



【真っ直ぐ伸びる梅の木の凛とした表現】
梅の木に止まる二匹の禽鳥(キンチョウ)。枝に留まる禽鳥や、流れる川の中を進む禽鳥の優美で生き生きとした姿の表現も見事の一言であるが、画面最左面に描かれる一匹の飛来する躍動的な禽鳥はそれ以上に観る者の心象に強く残る。



【梅の木に止まる二匹の禽鳥】
藁筆による若々しく隆々とした梅の木の描写。本作を含む『四季花鳥図襖』は、画家の祖父であり、狩野派の確立者でもある狩野元信の花鳥画様式に倣いながらも、圧倒的な力動性は元信それを大きく逸脱し、絵師独自の躍進を遂げている。



【藁筆による若々しく隆々とした梅の木】
流水の繊細で優美な表現。本作の制作年代については通説的に23〜24歳頃の作とされてきたものの、近年おこなわれた様式・建築年代の再調査・再検討の結果、40歳頃(1583年頃)とする説も唱えられ、さらなる研究が待たれている。



【流水の繊細で優美な表現】

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