Description of a work (作品の解説)
2008/05/07掲載
Work figure (作品図)
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女の半身像(入浴前、化粧、両手をあげている裸婦)


(Buste de femme) 1873-75年頃
81.5×63cm | 油彩・画布 | バーンズ・コレクション

印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール初期の重要な作品のひとつ『女の半身像(女の胸像、入浴前、ソルト、化粧、両手をあげている裸婦)』。本作は同時期に制作された『陽光の中の裸婦(オルセー美術館所蔵)』同様、裸の女性の上半身を描いた裸婦作品である。『陽光の中の裸婦』とは異なり、室内が舞台となっている為、画家の特徴である斑紋状の陽光の表現は本作では示されないものの、両腕を上げて髪の毛を整える仕草の自然体な姿態や風俗的展開は、この頃に制作された画家の作品の中でも特筆に値するものである。特にこの失名の女性(本作のモデル)が見せる未処理の脇や露わになる両乳房などのあからさまな官能性、向けられる視線に全く反応せず己の身支度に没頭するこの女性の日常的瞬間を垣間見るかのような親密性は、女性の身体特有の柔らかな形態と呼応するかのように美しく、観る者へと迫ってくる。また輝きを帯びたかのような白く健康的な肌の質感や、流々とした筆触による繊細な光と陰影の描写、画面の左右で明確に分けられる明暗の対比、女性の下半身や背後に掛けられる青白い布の大胆かつ表情豊かな表現、背後の壁の軽々とした装飾なども本作の大きな魅力である。なお本作の制作年代については不明であるものの、1875年には売却された記録が残されている点や、ルノワールの表現・様式的特徴も考慮し、一般的には1873年から1875年頃に制作されたと考えられている。


【全体図】
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左へ視線を向けた身支度をする女性。向けられる視線に全く反応せず己の身支度に没頭するこの女性の日常的瞬間を垣間見るかのような親密性は、女性の身体特有の柔らかな形態と呼応するかのように美しく、観る者へと迫ってくる。。



【左へ視線を向けた身支度をする女性】
性的な解放を感じさせる脇の表現。両腕を上げて髪の毛を整える仕草の自然体な姿態や風俗的展開は本作の大きな特徴で、特にこの失名の女性(本作のモデル)が見せる未処理の脇や露わになる両乳房などのあからさまな官能性はこの頃に制作された画家の作品の中でも特筆に値するものである。



【性的な解放を感じさせる脇の表現】
露わになる女性の両乳房。(この女性へと)向けられる視線に全く反応せず己の身支度に没頭する女性の日常的瞬間を垣間見るかのような親密性は、女性の身体特有の柔らかな形態と呼応するかのように美しく、観る者へと迫ってくる。



【露わになる女性の両乳房】
青白い布の大胆かつ表情豊かな表現。輝きを帯びたかのような白く健康的な肌の質感や、流々とした筆触による繊細な光と陰影の描写、画面の左右で明確に分けられる明暗の対比、背後の壁の軽々とした装飾なども本作の大きな魅力である。



【青白い布の大胆かつ表情豊かな表現】

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