Description of a work (作品の解説)
2008/03/05掲載
Work figure (作品図)
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食堂にて

 (Dans la salle à manger) 1885-86年
61.3×50cm | 油彩・画布 | National Gallery (Washington)

印象派を代表する女流画家ベルト・モリゾ作『食堂にて』。1886年に開催された最後の印象派展となる第八回印象派展への出品作である本作は、ベルト・モリゾと夫ウジェーヌ・マネとの間に生まれた最愛の娘ジュリーの子守も務めた使用人(お手伝い)バベットのパリのヴィルジュスト通り(現ポール・ヴァレー通り)に面していたモリゾの家の1階にあった食堂での光景を作品である。画面中央にほぼ真正面の姿で立つバベットは、おそらく仕事中であったのだろうエプロンを身に着け、両手に何か器のようなものを持っている。そして、その足下には一匹の白い子犬がバベットへと寄り添うように配されている。また画面左部分の食器戸棚の下の扉が開かれていることからも、バベットが作業の中断し、観る者(モリゾ)の方を向いたであろうことが推測できる。背後(後景)の大きな窓からは、暖かく柔らかな陽光が射し込み、食堂全体が明瞭な光に包まれている。これら本作を構成する主要素を始め、画面右部の円テーブルと椅子や、壁に掛けられる時計、窓の奥に見える隣の家、食堂内やバベットの前方へ落ちる影などは、モリゾ独特の瞬間を捉えたかのような荒々しく流動的な筆触で描写されており、観る者は本作の活き活きとした生命感に溢れる躍動的な心象的光景に目を奪われる。さらに(本作の)画家の作品の中でも特に複雑(多重的)な空間構成が施されていることは、最も注目すべき点のひとつである。


【全体図】
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観る者と対峙する使用人バベット。最後の印象派展となる第八回印象派展への出品作である本作は、ベルト・モリゾと夫ウジェーヌ・マネとの間に生まれた最愛の娘ジュリーの子守も務めた使用人バベットの食堂での光景を作品である。



【観る者と対峙する使用人バベット】
作業の途中であったことを示す手の動作。画面中央にほぼ真正面の姿で立つバベットは、おそらく仕事中であったのだろうエプロンを身に着け、両手に何か器のようなものを持っており、その足下には一匹の白い子犬が寄り添うように配されている。



【作業途中であることを示す手の動作】
暖かく柔らかな陽光が射し込む大きな窓。本作を構成する各要素は、モリゾ独特の瞬間を捉えたかのような荒々しく流動的な筆触で描写されており、観る者は本作の活き活きとした生命感に溢れる躍動的な心象的光景に目を奪われる。



【暖かく柔らかな陽光が射し込む窓】

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