homeページ ≫ Collection ≫ 常設展示 ≫ ゴシック美術 ≫ ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ (Gentile da Fabriano) 2006/01/15掲載 【全体図】 拡大表示 ■ 聖母子と聖ニコラウス、聖カタリナ 1390年代/1405年頃 （Madonna col Bambino, santi e un donatore） 131×113cm | テンペラ・板 | ベルリン国立美術館 ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ初期の傑作『聖母子と聖ニコラウス、聖カタリナ』。ファブリアーノ市のサン・ニッコロ聖堂のために制作された本作は、玉座に鎮座する聖母マリアと幼子イエスを中心に、4世紀の聖人で、破産した貴族の娘3人の婚資を人知れず出し嫁がせた逸話が元でクリスマスと結び付けられるようになった聖ニコラウスと、聖痕と幼子イエスとの神秘的婚姻体験をおこなったされる4世紀の聖女カタリナ、そして寄進者が描かれており、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの繊細な細密描写による豊かで優雅な人物表現は、国際ゴシック様式の特徴を存分に示している。また大地に根付く2本の樹木からは奏楽の天使らがこの場面を見守っているが、このような表現は当時の様式からは逸脱しており、非常に稀な表現として注目を集めた。 【玉座に鎮座する聖母マリア】 玉座に鎮座する聖母マリア。ファブリアーノ市のサン・ニッコロ聖堂のために制作された本作は、聖母マリアと幼子イエスを中心に、聖ニコラウス、聖女カタリナ、寄進者が描かれている。 【寄進者に祝福を与える幼子イエス】 寄進者に祝福を与える幼子イエス。ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの繊細な細密描写による豊かで優雅な人物表現は、国際ゴシック様式の特徴を存分に示している。 【寄進者の守護聖人、聖ニコラウス】 寄進者の守護聖人でもある聖ニコラウス。4世紀に生まれた聖ニコラウスは、東方正教会を始めに、イタリアやロシアで深い信仰を集めた聖人で、破産した貴族の娘3人の婚資を人知れず出し嫁がせた逸話から、クリスマスと結び付けられるようになった。 【4世紀の聖女カタリナ】 4世紀の聖女カタリナ。学問の守護者であり古くより最も人気の高かった聖女カタリナは、皇帝マクセンティウス統治下のローマで殉教したと考えられていたが、1969年に伝説とされカトリック教会暦から除外されている。 Copyright (C) Salvastyle.com - ++ All Rights Reserved.