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作品イメージ
homeページCollection常設展示古典主義クロード・ロラン (Claude Lorrain)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/03/09掲載
【全体図】
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川から救われるモーセのある風景
(Landscape with the Finding of Moses) 1639-1640年頃
209×138cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

フランス古典主義における風景画の巨匠クロード・ロランの代表作『川から救われるモーセのある風景』。本作と同じくマドリッドのプラド美術館に所蔵されている作品『川から救われるモーセのある風景』と対画である本作は、当時のスペイン国王フェリペ四世がマドリッドのブエン・レティロ宮のために注文し制作された装飾画8点の中の1点である。本作に描かれる主題は、旧約聖書出エジプト記 1-2章に記される、イスラエル人の人口が増加の一途を辿り、次第に脅威を感じるようになったファラオがイスラエル人の男児の赤子を殺すよう命令するも、モーセの母ヨケベドは、三ヶ月間隠し育てた我が子の身の危険を察して、産まれて間も無いモーセを葦舟に乗せてナイル川に流すと、ナイル川下流の水辺で水遊びをしていたファラオの王女が幼児モーセを発見し、モーセを王子として育てることを決意する場面≪川から救われるモーセ(モーセの発見)≫で、ナイル川や石橋を始め、画面全体を覆う優しく穏やかな陽光の表現は、本来描くべきエジプトの情景とは異なり、画家が滞在していたローマの情景を基に描かれているものの、その理想化された非常に美しい情景描写は、観る者を圧倒し本主題の世界観へと惹き込む。本作では緻密な描写に代表されるクロード・ロラン初期の技巧的様式から逸脱し、成熟期にみられる統一的な極めて質の良い風景画として高い完成度を示している。

関連:対画 『聖パウラが上陸するオスティアの港』


【川から救われるモーセ】
ファラオの王女と侍女らによって川から救われるモーセ。本作と同じくマドリッドのプラド美術館に所蔵されている作品『川から救われるモーセのある風景』と対画である本作は、当時のスペイン国王フェリペ四世がマドリッドのブエン・レティロ宮のために注文し制作された装飾画8点の中の1点である。

【木々に射し込む優しく穏やか陽光】
木々に射し込む優しく穏やか陽光。本作に描かれる主題は、旧約聖書出エジプト記 1-2章に記される、ナイル川下流の水辺で水遊びをしていたファラオの王女が幼児モーセを発見し、モーセを王子として育てることを決意する場面≪川から救われるモーセ(モーセの発見)≫である。

【理想化された詩情性に溢れる情景描写】
理想化された非常に美しい詩情性に溢れた情景描写。画面全体を覆う優しく穏やかな陽光の表現は、本来描くべきエジプトの情景とは異なり、画家が滞在していたローマの情景を基に描かれているものの、その理想化された非常に美しい情景描写は、観る者を圧倒し本主題の世界観へと惹き込む。

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