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作品イメージ
homeページCollection常設展示古典主義ジョルジュ・ド・ラ・トゥール (Georges de La Tour)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/11/16掲載
【全体図】
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豆を食べる人々(食事をする農民の夫婦)
(Peasant Couple Eating) 1610年代に制作と推測される
74×87cm | 油彩・画布 | ベルリン美術館

フランス古典主義の画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールがおそらく初期に制作した代表的作品『豆を食べる人々(食事をする農民の夫婦)』。本作は、貧しい二人の男と女が修道院(又は救済院)の入り口前で受けた施しの豆を食べる姿≪豆を食べる人≫を描いた作品で、本画題を手がけた作品としてはラ・トゥールの一世代前に活躍した17世紀ボローニャ派の巨匠アンニーバレ・カラッチの『豆を食べる人(1583-1584年頃に制作)』が最も知られており、本作との関連性を指摘する研究者もある。教訓的な風俗画題、画家としては明瞭な(全体的な)光の表現、幾層に重ねられた筆触などから画業の初期、おそらくは1610年代、若しくは1620年頃に制作と推測されている本作の中で最も注目すべき点は、20代で本作を手がけた若き画家の殆ど完成された写実的技法にある。如実に老いを感じさせる豆を食べる男女の顔に刻まれた深い皺や擦れ解れた女の衣服(肘部分など)、自然主義的で的確な光やその反射、陰影の捉え方などは、その後の画家の作品に共通する圧倒的な迫真性を感じさせ、観る者の心象に深く訴えかける。この自然主義的写実性は施しを受ける貧相な老男女の内面的表情を映しているのみならず、当時の社会的な背景と(画家が感じる)その問題点・疑問点をも描き出しているようにも受け取ることもできる。なお本作はかつて『豆を食べる男』、『豆を食べる女』として中央から二枚に分断されていたが、後に修復作業が施され、現在の姿に至っている。

関連:アンニーバレ・カラッチ作 『豆を食べる人』


【豆の入る小鉢に視線を落す男】
豆の入る小鉢に視線を落す男。本作は、貧しい二人の男と女が修道院(又は救済院)の入り口前で受けた施しの豆を食べる姿≪豆を食べる人≫を描いた作品でアンニーバレ・カラッチの『豆を食べる人(1583-1584年頃に制作)』との関連性を指摘する研究者もある。

【豆を口元に運ぶ老いた女】
豆を口元に運ぶ老いた女。教訓的な風俗画題、画家としては明瞭な(全体的な)光の表現、幾層に重ねられた筆触などから画業の初期、おそらくは1610年代、若しくは1620年頃に制作と推測されている本作の中で最も注目すべき点は、20代で本作を手がけた若き画家の殆ど完成された写実的技法にある。

【男が手を伸ばす小鉢の中の豆】
男が手を伸ばす小鉢の中の豆。如実に老いを感じさせる豆を食べる男女の顔に刻まれた深い皺や擦れ解れた女の衣服(肘部分など)、自然主義的で的確な光やその反射、陰影の捉え方などは、その後の画家の作品に共通する圧倒的な迫真性を感じさせ、観る者の心象に深く訴えかける。

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