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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヤン・ステーン (Jan Steen)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/10/30掲載
【全体図】
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恋煩い(病気の婦人)
(Zieke vrouw met polsvaelenda dokter)1665-1667年頃
76×63.5cm | 油彩・画布 | アルテ・ピナコテーク

オランダ絵画黄金期の風俗画分野で最も傑出した画家のひとりヤン・ステーンの代表作『恋煩い』。別名『病気の婦人』とも呼ばれる本作に描かれるのは、≪恋煩い≫に苦しむ若い娘と、それを診断する医師で、画家は本作以外にもアルテ・ピナコテーク所蔵版やマウリッツハイス美術館版など本主題を数点残していることが確認されている。本作で叶わぬ恋に苦しみ、悲壮で深刻な表情を浮かべる若い娘とは対照的に、それを診断する医師は極めて冷静に対応する姿で描かれる。また、その服装は当時、主に舞台などで着られていた古い様式の服装である。これは一般的に、本来、病気ではない≪恋煩い≫すらも診断し、金を得る姿から、医師という高潔な身分に対する風刺が込められていると考えられている。このように明瞭で洗練されたオランダ絵画黄金期独特の色彩描写や場面表現の中にもヤン・ステーンの鋭い人間観察による社会的な風刺が顕著に示される本作や本主題は、画家の作品の中でも特に愛される作品のひとつとして広く人々に親しまれている。

関連:アルテ・ピナコテーク所蔵版 『恋煩い』


【恋煩いに苦しむ若い女】
恋煩いに苦しむ若い女。本作に描かれるのは、≪恋煩い≫に苦しむ若い娘と、それを診断する医師の姿で、本作で叶わぬ恋に苦しみ、悲壮で深刻な表情を浮かべる若い娘とは対照的に、それを診断する医師は極めて冷静に対応する姿で描かれる。

【女患者を診断する医師】
女患者を診断する医師。医師の服装は当時、主に舞台などで着られていた古い様式の服装で、これは一般的に、本来、病気ではない≪恋煩い≫すらも診断し、金を得る姿から、医師という高潔な身分に対する風刺が込められていると考えられている。

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