ルーベンス-戦争と平和-（画像・壁紙）

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	2004/09/08掲載

【全体図】
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■	戦争と平和（Peace and War）1629-30年 203.5×298cm \| Oil on canvas \| National Gallery, London

ルーベンス作『戦争と平和』。スペインのフェリペ4世の使節として協定を結ぶため英国を訪れたルーベンスが、両国の平和を望み1629年から1630年にかけて英国で描かれた。

【平和を象徴する女神ケレス】

地球の女神として、また平和を象徴する存在として描かれた、地下神の性格を持つローマ神話の穀物の女神ケレス。

【女神ミネルバ】

ギリシャ神話の知恵・学芸・戦・工芸の女神アテナと同一視されるローマ神話の技術・工芸の女神ミネルバの姿。ここでは知恵の象徴として、右部の軍神マルスを遠ざける役割を担う。

【軍神マルス】

ギリシャ神話のアレスと同一視され、戦争を象徴する存在として描かれた火星（マース）の神、軍神マルス。

【復讐の女神アレクト】

同じく戦争を象徴する存在として描かれたギリシア・ローマ神話の復讐の女神アレクト。

【結婚を示す子供たち】

豊かな暮らしや結婚を示す子供は、英国側の外交官の子供達の肖像であると確認されている。

【婚姻の神ヒュメーン】

松明、あるいは笛を持った青年の姿で表される婚姻の神ヒュメーンと、下方の翼を持つキューピッドは豊饒へと導く。

【酒と豊穣の神バッコス】

酒と豊穣の神バッコス（ディオニュソスの別名）。下方の豹はバッコスの戦車を引き、肥沃を導くの象徴として描かれる。

【精霊ニンフたち】

歌と踊りを好み美しい乙女の姿で現れる、樹木・山野・川・泉などの精霊ニンフ。

【水星の神ヘルメス】

商売・盗み・賭博・競技・旅人の守護神や富・幸運・使者・道しるべの神としてだけではなく、霊魂を冥界に導く役割をももつ水星の神ヘルメス。ローマ神話のメルクリウス（マーキュリー）と同一視される。手にはヘルメスの杖を持つ。