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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/01/28掲載
【全体図】
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メデューサの頭部 (Haupt der Madusa) 1617-1618年頃
68.5×118cm | 油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

17世紀にフランドルを始め諸外国で活躍した巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが1617-18年頃に手がけた傑作『メデューサの頭部』。動物や静物の描写を得意としていた同時代の画家フランス・スナイデルスとの共作とも推測されていたが、現在は全面をルーベンスが手がけたと考えられている本作に描かれるのは、海の老人ポルキュスと海の怪物ケトの間に生まれた三人の娘(ゴルゴンたち)のひとりで蛇の頭髪を持ち、見る者を石にしてしまうと恐れられていたメデューサ(女王の意)の、英雄ペルセウスによって切り落とされた≪メデューサの頭部≫で、斬首された首から流れる鮮明な血や、自分に刃を向け死へと陥れた者を忘れまいとするかのように見開かれたメデューサの眼の生々しい描写は、本作を観る者に極めて生々しい印象を与える。一見すると本作は非常に恐々とする作品のように感じるが、英雄ペルセウスが敵対するフィネウス一味をメデューサの首を掲げ退けた(石に変えた)という伝説や、メデューサの首が戦いの女神アテネに捧げられたとされる神話から、武具や壁の装飾におけるシンボル的な要素として、しばしば用いられてきた題材であり、本作もそのような教養を持った注文主からの依頼によって制作されたと推測されている。


【死してなお見開くメデューサの眼】
死してなお見開くメデューサの眼。本作は、過去、動物や静物の描写を得意としていた同時代の画家フランス・スナイデルスとの共作とも推測されていたが、現在は全面をルーベンスが手がけたと考えられている。

【写実的なメデューサの頭髪である蛇】
写実的に描かれたメデューサの頭髪である蛇。本作に描かれるのは、海の老人ポルキュスと海の怪物ケトの間に生まれた三人の娘(ゴルゴンたち)のひとりで蛇の頭髪を持ち、見る者を石にしてしまうと恐れられていたメデューサ(女王の意)の、英雄ペルセウスによって切り落とされた≪メデューサの頭部≫である。

【地を這う蛇】
地を這う蛇。本作の、斬首されたメデューサの首から流れる鮮明な血や、自分に刃を向け死へと陥れた者を忘れまいとするかのように見開かれたメデューサの眼の生々しい描写は、本作を観る者に極めて生々しい印象を与える。

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