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homeページCollection常設展示バロック美術フランシスコ・リバルタ (Francisco Ribalta)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/12/21掲載
【全体図】
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十字架上のキリストに抱かれる聖ベルナルドゥス
(Abrazo de Cristo crucificado a san Bernardo)1625-27年頃
158×113cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

スペインにおけるカラヴァジスムの始祖的存在の巨匠フランシスコ・リバルタ晩年期の類稀な傑作『十字架上のキリストに抱かれる聖ベルナルドゥス』。おそらくバリバルタが晩年に手がけたバレンシアのカルトゥッジオ会ポルタ・コエリ(天国の門)修道院の一連の作品群のひとつであると推測される本作に描かれるのは、リバネデイラ神父による聖ベルナルドゥス伝に記された場面で、シトー修道会の創設者のひとり聖ベルナルドゥスが法悦状態の中、十字架に磔られた受難者イエスが十字架から降り、聖ベルナルドゥスを抱擁したとする神秘体験≪十字架上のキリストに抱かれる聖ベルナルドゥス(又は聖ベルナルドゥスを抱擁するキリスト)≫で、あまり描かれない主題であるが、聖人が体験した超越的な神秘を、強い光と影による厳しい明暗法を用い、現実味を感じさせる自然主義的な表現によって描かれている。また顕示的で力強い≪受難者イエス≫と≪聖ベルナルドゥス≫の身体表現や、慈愛に溢れたイエスの表情、悦に満ちた聖ベルナルドゥスの表情は特筆に値する。なお画家の極めて高度な表現力を感じさせる本作は、その非常に質の高さから、今世紀始めまでセビーリャ派の巨匠スルバランの作と見なされていた。


【聖ベルナルドゥスを抱擁するイエス】
聖ベルナルドゥスを抱擁する受難者イエス。本作は、おそらくフランシスコ・リバルタが晩年に手がけたバレンシアのカルトゥッジオ会ポルタ・コエリ(天国の門)修道院の一連の作品群のひとつであると推測されている。

【イエスに抱かれる聖ベルナルドゥス】
イエスに抱かれ悦に入る聖ベルナルドゥス。本作に描かれる主題は、リバネデイラ神父による聖ベルナルドゥス伝に記された場面で、シトー修道会の創設者のひとり聖ベルナルドゥスが法悦状態の中、十字架に磔られた受難者イエスが十字架から降り、聖ベルナルドゥスを抱擁したとする神秘体験≪十字架上のキリストに抱かれる聖ベルナルドゥス≫である。

【強い光と影による厳しい明暗法】
強い光と影による厳しい明暗法。聖人が体験した超越的な神秘を、強い光と影による厳しい明暗法を用い、現実味を感じさせる自然主義的な表現によって描かれている。また顕示的で力強い≪受難者イエス≫と≪聖ベルナルドゥス≫の身体表現や、慈愛に溢れたイエスの表情、悦に満ちた聖ベルナルドゥスの表情は特筆に値する。

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