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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヴァン・ダイク (Anthony van Dyck)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/06/08掲載
【全体図】
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キリストの逮捕 (The Crowning with Thorns) 1621年頃
344×249cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

17世紀フランドル絵画を代表する画家ヴァン・ダイクが初期に手がけた傑作『キリストの逮捕』。同時期に描かれた名画『茨の冠のキリスト』同様、偉大な師であるピーテル・パウル・ルーベンスに贈られたと考えられ、ルーベンスの死後の競売で当時のスペイン国王フェリペ4世が買い上げた作品である本作に描かれるのは、ゲツセマネ(オリーブ山)で祈りを終えた主イエスが、最後の晩餐で指摘した裏切り者≪イスカリオテのユダ≫が連れて来たローマ兵士やユダヤの司祭たちによって逮捕される重要な場面≪キリストの逮捕(ユダの接吻)≫である。本作における登場人物の激しい運動性や高ぶる感情の表現、明暗対比の大きい光と影の描写などに若干20代前半という若きヴァン・ダイクの類稀な画才が感じられる。また画面左下部分ではキリスト十二弟子の筆頭であるペトロが抵抗しユダヤの司祭長の僕の耳を切り落とす場面が描かれている。なお最近、解読結果が好評されたユダの福音書ではユダを主イエスに認められた最も優れた弟子として扱っており、本作の主題≪キリストの逮捕≫は魂の肉体からの解放を望む主イエス自らが仕組んだ出来事であると唱えられている。


【主イエスに接吻するイスカリオテのユダ】
キリストの逮捕時、ローマ兵士へ主イエスが誰であるかを示すために主イエスに接吻するイスカリオテのユダ。本作に描かれるのは、ゲツセマネ(オリーブ山)で祈りを終えた主イエスが、最後の晩餐で指摘した裏切り者≪イスカリオテのユダ≫が連れて来たローマ兵士やユダヤの司祭たちによって逮捕される重要な場面≪キリストの逮捕(ユダの接吻)≫である。

【主イエスを捕らえに来たローマ兵士】
主イエスを捕らえに来たローマ兵士。本作における登場人物の激しい運動性や高ぶる感情の表現、明暗対比の大きい光と影の描写などに若干20代前半という若きヴァン・ダイクの類稀な画才が感じられる。

【司祭長の僕の耳を切り落とす聖ペトロ】
司祭長の僕の耳を切り落とす聖ペトロ。なお最近、解読結果が好評されたユダの福音書ではユダを主イエスに認められた最も優れた弟子として扱っており、本作の主題≪キリストの逮捕≫は魂の肉体からの解放を望む主イエス自らが仕組んだ出来事であると唱えられている。

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