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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術クラウディオ・コエーリョ (Claudio Coello)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/04/21掲載
【全体図】
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グズマンの聖ドミニクス 1684-85年頃
(Santa Dominicos de Guzmán)
240×160cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

17世紀スペインにおいて一大画派であったマドリッド派の巨匠コエーリョの傑作『グズマンの聖ドミニクス』。スペインのカスティリャ地方の貴族出身で聖ドミニコ修道会の創始者でもある、中世以来キリスト教の中で最も人気の高かった聖人≪聖ドミニクス≫の単身像として描かれる本作は、本作と同じくプラド美術館に所蔵される『リマの聖ローサ』の対を成す作品としてマドリッドのロサリオ修道院のために制作された。修道院の壁龕内へ彫られたかのような彫刻的な建築性を感じさせる表現が用いられた本作は、コエーリョが幾多も制作した画家の代表的な主題として知られる≪聖ドミニクス≫を扱う全作品中、最も白眉の出来栄えを見せている。聖ドミニクスはトゥールーズでの異端者(アルビ派)改宗や聖ドミニコ修道会の創始、ロザリオを使用した祈祷の確立など数多くの功績を残した、キリスト教の中でも聖フランチェスコと共に特に崇拝される聖人のひとりで、冠上に剃られた頭髪や有髭、苦行と清浄の象徴とされる黒外套と白衣など容姿のほか、純潔を象徴する白百合の杖や書物、ロザリオ、生母が夢の中で見たとされる口に松明をくわえる黒白まだらの犬など本作には聖人のアトリビュートが数多く示されている。

関連:対画『リマの聖ローサ』


【聖ドミニクスの姿】
聖ドミニクスの姿。聖ドミニクスはトゥールーズでの異端者(アルビ派)改宗や聖ドミニコ修道会の創始、ロザリオを使用した祈祷の確立など数多くの功績を残した、キリスト教の中でも聖フランチェスコと共に特に崇拝される聖人のひとりである。

【純潔を象徴する白百合の杖や書物】
純潔を象徴する白百合の杖や書物。同じくプラド美術館に所蔵される『リマの聖ローサ』の対を成す作品としてマドリッドのロサリオ修道院のために制作された本作は、修道院の壁龕内へ彫られたかのような彫刻的な建築性を感じさせる表現が用いられている。

【口に松明をくわえる黒白まだらの犬】
口に松明をくわえる黒白まだらの犬。聖ドミニクスの生母が聖人を生む際、夢の中で見たとされる額に星を受ける子供と口に松明をくわえる黒白まだらの犬の伝説的な逸話は、神の犬を意味する≪Domini canis≫の語呂合わせに基づいている。
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