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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術カラヴァッジョ (Caravaggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/10/22掲載
【全体図】
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聖トマスの懐疑 (Incredulita di san Tommaso) 1599年頃
107×146cm | 油彩・画布 | サンスーシ宮国立美術館

カラヴァッジョが残した、忘れがたい傑作のひとつ『聖トマスの懐疑』。本作の主題は、キリスト十二弟子の中で唯一イエスの復活を目撃していない聖トマスが「主の傷痕に指を差し入れるまで復活を信じない」と、その復活を否定した八日後、聖トマスの前にイエスが現れ自らの傷痕に聖トマスの指を差し入れる場面≪聖トマスの懐疑(聖トマスの不信)≫を描いたもので、画面の中に凝縮されたイエス、聖トマスと二人の弟子の配置は、見る者が本作の主題を違和感なく注視させることに見事成功している。また本作はカラヴァッジョの作品の中で最も模写された作品のひとつで、17世紀に描かれたものだけで22点の存在が確認されているほか、本作の客観的な自然観察による主題の描写はスペイン絵画の巨匠ベラスケスへの影響も指摘されている。


【聖トマスの懐疑を証明するイエス】
聖トマスの懐疑を証明するイエス。画面の中に凝縮されたイエス、聖トマスと二人の弟子の配置は、見る者が本作の主題を違和感なく注視させることに見事成功しており、本作の客観的な自然観察による主題の描写はスペイン絵画の巨匠ベラスケスへの影響も指摘されている。
【指を差し入れるイエス】
自らの傷痕に聖トマスの指を差し入れるイエス。本作の主題≪聖トマスの懐疑(聖トマスの不信)≫とは、イエスの復活を目撃していない聖トマスが、その復活を否定した八日後、聖トマスの前にイエスが現れ自らの傷痕に聖トマスの指を差し入れる場面で「神の存在は、見て信じることよりも、見ないでも信じられることが幸いなのである」という意味をもつ。

【指を差し入れられる聖トマス】
主の傷痕に指を差し入れられる聖トマス。聖トマスはイエスの十二弟子の一人でインドで宣教活動をおこない殉教したとされているが、聖トマスに関しては聖書への記述や伝承が乏しいために信憑性も薄い。また新約聖書外典≪聖トマス福音書≫の著者ともされるが、現在は否定的見解が強い。
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