Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us
home Information Collection Data Communication
Collectionコレクション
作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ウェイデン (Weyden)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/02/27掲載
【全体図】
拡大表示
十字架降下 (The Descent from the Cross) 1443年以前
220×262cm | 油彩・板 | プラド美術館(マドリッド)

初期ネーデルランド絵画の大画家ロヒール・ヴァン・デル・ウェイデンを代表する傑作『十字架降下』。おそらくルーベンの聖堂の為に制作され、同聖堂へ寄贈後、スペイン国王フェリペ2世の手に渡った本作の主題は、磔刑に処され死した主イエスを十字架から降ろすキリストの受難中、最も重要な場面≪十字架降下≫として描いたものであるが、本作では同時に聖母の同感悲哀を表現している。少なくとも2点のコピーが現存(シント・ペーテル聖堂所蔵、エル・エスコリアル宮所蔵)し、当時から最も模写された作品のひとつであった本作では、壁龕(へきがん-壁・柱の垂直面に彫った彫刻等の装飾。)を模すことによる彩色木彫の効果が死した主イエスや聖母マリアを始めとした10人の登場人物に示され、精神的な中心を効果的に対象へと向けている。また美術史家カレル・ヴァン・マンデルによる画家列伝(1604年)によれば、本作には両翼が存在し、当時には紛失したとされる。


【磔刑に処され死した主イエス】
磔刑に処され死した主イエス。本作の主題≪十字架降下≫とはユダヤの王を名乗り、民を惑わせたとユダヤの司祭より処刑を求められ、罪を裁く権限を持つ総督ピラトが手を洗い、自身に関わりが無いことを示した為、ゴルゴダの丘で、2人の盗人と共に磔刑に処された、キリストの受難中最も重要な場面である。

【イエスの死に倒れる悲哀の聖母マリア】
主イエスの死に倒れ込む悲哀の聖母マリア。本作では主題≪十字架降下≫と同時に、聖母の同感悲哀を表現しており、ウェイデンの大きな特徴である深い精神性を携えた独自の悲哀的世界観が最も良く示されている。

【主イエスの死に絶望する支持者】
主イエスの死に絶望する支持者。おそらくルーベンの聖堂の為に制作され、同聖堂へ寄贈後、スペイン国王フェリペ2世の手に渡った本作には少なくとも2点のコピーが現存(シント・ペーテル聖堂所蔵、エル・エスコリアル宮所蔵)し、当時から最も模写された作品のひとつであった。

【壁龕を模すことによる彩色木彫の効果】
壁龕(へきがん-壁・柱の垂直面に彫った彫刻等の装飾。)を模すことによる彩色木彫の効果。これにより精神的な中心を効果的に死した主イエスや聖母マリアへと向けている。また美術史家カレル・ヴァン・マンデルによる画家列伝(1604年)によれば、本作には両翼が存在し、当時には紛失したとされる。

Copyright (C) Salvastyle.com - ++ All Rights Reserved.