Description of a work (作品の解説)
2004/10/24掲載
Work figure (作品図)
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聖三位一体

 (Trinita) 1426-1428年頃
667×317cm | フレスコ・画布 | サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂

1568年に塗りつぶされ一度はその姿を消したが、1861年に再発見、1952年からはフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂に安置されているマザッチョ最大の代表作『聖三位一体』。作品中にも妻とともに描かれるフィレンツェの上流市民ドメニコ・レンツィより寄進された本作の主題は、キリスト教の最も重要な根本的教義を示す≪三位一体(父なる神、神の子イエス、聖霊の三位は全て本質(ウーシア)において同一視され、唯一の神はこの三つ全てをもつ実体であるという考え方)≫で、科学的根拠に基づく遠近法を発見した建築家ブルネッレスキの協力があったと推測される完璧な遠近技法によって処理された威風堂々たる画面構成や、リアリスムを感じさせる人物の細密な描写、50年ほど前のサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂への移動の際に確認された画面下部の石棺に横たわる骸骨の全身像など注目すべき点は実に多く、現在も様々な点から学術的に研究が進められている。初期ルネサンス三大芸術家の作品に相応しい重要な作品として世に知られている。本作ではこのほかに登場人物として聖母マリア、洗礼者ヨハネ、寄進者であるドメニコ・レンツィとその妻が描かれ、寄進者の下部には細密に描写された石棺に横たわる骸骨の全身像が描かれている。

関連:聖三位一体部分拡大図


【全体図】
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三位一体論や三一論とも呼ばれるこの教義は、父なる神、神の子イエス、聖霊の三位は全て本質(ウーシア)において同一視され、唯一の神はこの三つ全てをもつ実体であるという教義である。



【神の子イエスの姿】
厳粛にイエスを支える父なる神。本作ではこのほかに登場人物として聖母マリア、洗礼者ヨハネ、寄進者であるドメニコ・レンツィとその妻が描かれ、寄進者の下部には細密に描写された石棺に横たわる骸骨の全身像が描かれている。



【イエスを支える父なる神】

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