Description of a work (作品の解説)
2005/06/12掲載
Work figure (作品図)
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ユディト

 (Giuditta) 1500-1505年頃
144×66.5cm | 油彩・板 (画布) | エルミタージュ美術館

第二正典に記されるユディト記(ユディト書)の主人公ユディトを題材に描いたジョルジョーネの名作『ユディト』。第二正典とはカトリックや東方正教会などで正典とされるが、一部を除いたプロテスタントでは正典に組み込まれていない書物を指し、旧約続編、旧約外典とも呼ばれているもので、本作の題材であるユディト記もそこに加えられているが、現在は研究が進み架空の物語であると考えられている。ユディト記とはベツリアという架空の街に住む女性ユディトの深い信仰心を描いた物語で、内容は、美しく裕福な未亡人ユディトの住むベツリアへ、アッシリア王ネブカドネツァルの命により、将軍ホロフェルネスが軍を率いて侵攻するも、ユディトが将軍ホロフェルネスの気を惹かせる為に近づき、酒宴に招かれたその夜、酔いつぶれた将軍の首を切り落とし、街を救うというものである。本作では信仰心の深いユディトは、悪を示す将軍ホロフェルネスの首を踏み、右手には勇敢にもその首を切り落とした剣が握られている。長い年月によりジョルジョーネの大きな特徴である色彩の豊かさは褪せているものの、均整のとれた構図や人物描写など、見所は多い。またユディトが踏んでいる切り落としたホロフェルネスの顔はジョルジョーネ本人の自画像とも言われている。


【全体図】
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第二正典に加えられているユディト記の主人公ユディト。ユディト記は、ベトリアが架空の街であること、アッシリア王がネブカドネツァルではないことから、架空の物語であると考えられている。



【ユディト記の主人公ユディト】
アッシリア軍の将軍ホロフェルネスの首を切り落とした剣。ユディトの左足は切り落としたホロフェルネスの首を踏み、ベツリアの守護と勝利を表している。



【首を切り落とした剣】
ユディトに惹かれ、酒宴をおこなうも酔いつぶれた後に斬首されたアッシリア軍の将軍ホロフェルネスの首。また切り落としたホロフェルネスの顔はジョルジョーネの自画像とも言われている。



【切り落とされた将軍ホロフェルネスの首】

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