2004/09/22掲載
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玉座の聖母子と聖リベラーレ、聖フランチェスコ1505年頃(カステルフランコ祭壇画 -Pala di Castelfranco-) (Madonna in trono col Bambino, fra i santi Liberale e Francesco) 200×152cm | 油彩・板 | Duomo, Castelfranco Veneto
主題である≪聖会話≫の中心に位置するのが、この玉座に座る聖母子。本作ではかなり高い位置に聖母子の姿が描かれており、聖母子、特にキリストの神秘性、神聖性を強調するためだと考えられている。
【高位置に描かれる聖母子】
カステルフランコ・ヴェネト・サン・リベラーレ聖堂を守護する聖人リベラーレ。守護する者として、魔を退ける力を持つ銀の甲冑を身に着け、左腕には正旗を掲げている。
【守護聖人リベラーレ】
アッシジの裕福な商人の家に生を受け、若き頃の放縦な日々を猛省し、清貧・童貞・服従を旨とする修行と伝道の生活を送り続け、後にフランシスコ会の創始者となった聖フランチェスコ。晩年にはキリストと同様に聖痕を受けたと云われている。
【聖フランチェスコの姿】 |