Description of a work (作品の解説)
2006/02/06掲載
Work figure (作品図)
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ユピテルとメルクリウスと美徳(蝶を描く男)

 1522-24年頃
(Giove, Mercurio e Virtù (Giove dipinge le farfalle))
111.3×150cm | 油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

ドッソ・ドッシを代表する神話的主題作品ひとつ『ユピテルとメルクリウスと美徳』。蝶を描く男とも呼ばれている本作は、主神ユピテルが画家に扮し絵画を制作する中、神々の使者メルクリウスが、絵画の見学を求めた美徳の擬人的表現による女神に対して場を乱さぬよう静止する場面が描かれており、ドッソ・ドッシが強く影響を受けたジョルジョーネティツィアーノを始めとするヴェネツィア派の特徴である豊かで光に満ちた色彩とフェラーラ派独特の難解で文学的な表現の高度な融合を示している。


【全体図】
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画家に扮し蝶を描く主神ユピテル。本作は主神ユピテルが画家に扮し絵画を制作する中、神々の使者メルクリウスが、絵画の見学を求めた美徳の擬人的表現による女神に対して場を乱さぬよう静止する場面が描かれている。



【画家に扮し蝶を描く主神ユピテル】
美徳を静止する神々の使者メルクリウス。ギリシア神話のヘルメスと同一視され、英語表記ではマーキュリーとされている神々の使者メルクリウスは商業神のほか、盗人や旅人の守り神として解釈されている。



【美徳を静止する使者メルクリウス】
絵画の見学を求める美徳の擬人的表現。本作はドッソ・ドッシが強く影響を受けたジョルジョーネティツィアーノを始めとするヴェネツィア派の特徴である豊かで光に満ちた色彩とフェラーラ派独特の難解で文学的な表現の高度な融合を示している。



【見学を求める美徳の擬人的表現】

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