Description of a work (作品の解説)
2006/02/22掲載
Work figure (作品図)
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受胎告知

 (Annunciazione) 1486年
207×146cm | テンペラ・板 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ヴェネツィア派において特異な存在であった画家カルロ・クリヴェッリの最もよく知られる代表作『受胎告知』。本作の主題は聖母マリアが大天使ガブリエルより聖胎を宣告されるキリスト教で最も良く描かれた教義のひとつ≪受胎告知≫で、受胎告知の祝日であった1482年3月25日に教皇シクストゥス4世がアスコリ・プチェーノ市に与えられた自治権を記念し、同市のアヌンツィアータ聖堂の祭壇画として制作された。当時最新の絵画理論であった遠近法を大胆に起用し金属的で硬質な線描による狭い空間の中に配された、祈祷台で祈る聖母マリア、父なる神の意志を示す白い鳥に姿を変えた聖霊、聖胎を告げる大天使ガブリエル、大天使ガブリエルの隣でアスコリ・プチェーノ市の模型を持つ同市の守護聖人聖エミグディウスなどの登場人物に、カルロ・クリヴェッリの非常に個性的な特徴が良く示されている。


【全体図】
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祈祷台で祈る聖母マリア。本作の主題は聖母マリアが大天使ガブリエルより聖胎を宣告されるキリスト教で最も良く描かれた教義のひとつ≪受胎告知≫で、本作では聖胎を厳かに受け入れる聖母マリアの信仰の深さがよく感じられる。



【祈祷台で祈る聖母マリア】
聖胎を告げる大天使ガブリエルと、その隣でアスコリ・プチェーノ市の模型を持つ同市の守護聖人聖エミグディウス。本作は受胎告知の祝日であった1482年3月25日に教皇シクストゥス4世がアスコリ・プチェーノ市に与えられた自治権を記念し、同市のアヌンツィアータ聖堂の祭壇画として制作された。



【大天使ガブリエルと聖エミグディウス】
大胆に起用される当時最新の絵画理論であった遠近法。金属的で硬質な線描による狭い空間の中に配された、祈祷台で祈る聖母マリア、父なる神の意志を示す白い鳥に姿を変えた聖霊、聖胎を告げる大天使ガブリエル、大天使ガブリエルの隣でアスコリ・プチェーノ市の模型を持つ同市の守護聖人聖エミグディウスなどの登場人物に、カルロ・クリヴェッリの非常に個性的な特徴が良く示されている。



【最新の絵画理論であった遠近法】

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