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homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ロベルト・カンピン (Robert Campin)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/02/09掲載
【全体図】
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メロードの祭壇画 (Merode Triptych) 1420-25年頃
64×117cm | 油彩・板 | メトロポリタン美術館

ロベルト・カンピンの最も良く知られる作品のひとつ『メロードの祭壇画』。1957年までベルギーのメロード家に所蔵されていたことが作品名の由来となっている本作の主題は、聖母マリアが大天使ガブリエルより聖なる受胎を告げられる場面≪受胎告知≫で、遠近法を用いた狭い空間構成に配された、主要人物以外の家具や花瓶など調度品に見られる現実的描写に、当時の庶民生活を強く感じさせる。また明瞭な輪郭線や油彩による豊かで鮮やかな色彩を用いるなど、各部において、それまで金色を主体としていた国際ゴシック的様式との決定的な差異を示しており、このような表現手法で初期ネーデルランド絵画独自に展開、発展した伝統の基礎を築き上げた。聖ヨセフ単身を信仰の対象とし崇拝する最も早い作例としても知られている本作の作者についてはロベルト・カンピンとする説のほか、画家独特の表現様式的不一致から弟子(又は画家近辺)の作とする説も唱えられており、以後の研究が期待されている。

関連:『受胎告知』部分拡大図


【聖告を受ける聖母マリア。】
大天使ガブリエルより聖告を受ける聖母マリア。本作では、遠近法を用いた狭い空間構成に配された主要人物以外の家具や花瓶など調度品に見られる現実的描写に、当時の庶民生活を強く感じさせる。
関連:『受胎告知』部分拡大図

【聖告の場面を目撃する寄進者夫婦】
聖告の場面を目撃する寄進者夫婦。明瞭な輪郭線や油彩による豊かで鮮やかな色彩を用いるなど、各部において、それまで金色を主体としていた国際ゴシック的様式との決定的な差異を示しており、このような表現手法で初期ネーデルランド絵画独自に展開、発展した伝統の基礎を築き上げた。

【己の仕事に励む聖ヨセフ】
己の仕事に励む聖ヨセフ。1957年までベルギーのメロード家に所蔵されていたことが作品名の由来となっている本作は、聖ヨセフ単身を信仰の対象とし崇拝する最も早い作例としても知られている。

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