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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ヒエロニムス・ボス (Hieronymus Bosch)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/26掲載
【全体図】
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地獄・呪われた者の墜落 1500-04年頃
(The Hell・Fall of the Damned)
各87×39cm | 油彩・板 | パラッツォ・ドゥカーレ(ヴェネツィア)

画家ヒエロニムス・ボス作『地獄・呪われた者の墜落』。『地上の楽園・祝福された者の楽園への上昇』と共に描かれたとされる本作の制作意図や目的は不明であり、今なお研究が続けられているも、≪最後の審判≫や≪キリストの復活≫を中央に配した祭壇画の両翼であるとする説や、≪地上の楽園、祝福された者の楽園への上昇、地獄、呪われた者の墜落≫の四場面のみで構成される二連祭壇画とする説が現在では一般的であるほか、一部の研究者から当時の思想家による≪終末論≫との関連性も指摘されている。図像的解釈に基づけば、新約聖書に記される≪最後の審判≫によって罪深き存在として断罪された者が地獄へと落ちてゆく場面≪呪われた者の墜落≫と、審判者イエスによって断罪された者が落され、悪魔から永遠の苦痛を強いられる地≪地獄≫が描かれているとすることができる本作では、ヒエロニムス・ボスの大きな特徴である非常に異色で奇怪な世界観による表現が示されている。とはいえ代表作『最後の審判』など後の三連祭壇画に描かれる罪人の姿や地獄の描写と比べ、罪人が抱く後悔と罪悪の深い精神性や恐怖感がより鮮明に世界観へと反映されており、陰惨で暗く沈み込む場面表現と、対照的にそれを映し出す恐々と燃える炎の描写が、本作を画家の作品群の中で、より特異的な存在にしている。

関連:『地上の楽園・祝福された者の楽園への上昇』


【後悔と罪悪の念に支配される罪人】
後悔と罪悪の念に支配される罪人。本作には、罪人が抱く後悔と罪悪の深い精神性や恐怖感がより鮮明に世界観へと反映されており、陰惨で暗く沈み込む場面表現と、対照的にそれを映し出す恐々と燃える炎の描写が、本作を画家の作品群の中で、より特異的な存在にしている。

【地獄へと落されていく罪人】
地獄へと落されていく罪人。図像的解釈に基づけば、本作は新約聖書の≪最後の審判≫によって罪深き存在として断罪された者が地獄へと落ちてゆく場面≪呪われた者の墜落≫と、審判者イエスによって断罪された者が落され、悪魔から永遠の苦痛を強いられる地≪地獄≫が描かれているとすることができる。

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